スルーアクスルの締め加減

締まっていますか?スルーアクスル!こんにちは〇〇店向井です。
ディスクブレーキ仕様のロードバイクやマウンテンバイクに多く採用されている車輪の固定方式であるスルーアクスル。
自転車の点検をしていると、とてつもなく固く締まっている物や、変速に難があるほど緩んでいることもあり
改めてスルーアクスルの締め込み方をご説明させていただきます。
↓↓↓の写真の様にスルーアクスルには〇〇Nm(ニュートンメートル)で締め込んで下さいと指定のあるものや、記載が無い場合でも各メーカー規定のトルクで締め込む様に指定されています。
大体8~15Nmの間で指定されている場合が多い様です。
指定されてはいますがホイールを外す度にトルクレンチを使用してスルーアクスルを締め込んでいる方はほぼいないと思います。
とは言え締め加減が指定されているので締めすぎても緩すぎてもいけません。
緩すぎると
〇ディスクとブレーキパットが擦れやすい
〇変速しにくい
〇パキパキ、ギシギシと異音がする
〇ホイールがガタガタする
スルーアクスルが緩んで最悪ホイールが外れてしまえば大変な事に・・・
締め込みすぎると
〇スルーアクスル自体が破損したり
◯フォーク、フレーム取り付け部が破損したり
〇ホイールハブベアリングが変形し回転が鈍くなる事があります。
締め加減を検証していきましょう!
スルーアクスルを時計回しに締め込んでいった際、最初はくるくるとスルーアクスルが回っていきますが終盤一気に抵抗の増すポイントがあると思います。
いきなり感覚の話になってしまい申し訳ないのですが、↓↓↓の写真の様に指二本で工具を持ってスルーアクスルを締め込み一気に抵抗を感じるポイントがスタート地点になります。
抵抗を感じた所からどのくらい工具を回せばホイールを固定できるのか、トルクレンチを使用して検証してみたいと思います。
まずは8Nmの力で締め込むとどうなるのか?工具を垂直に立てた状態から締め込んでいきます。
工具が地面と平行、90°回したあたりで8Nmの力が加わりました。
次に10Nm
工具を100°回したあたりで10Nmが加わりました。
結局どのくらい締め込めば良いの?
元も子もない事を言いますが、↓写真の様な短い工具や携帯工具を利用すると抵抗を感じたポイントから90°工具を回転させるのは結構な力が必要で、80°回したあたりが限界だと思います。
結果:抵抗を感じた所から約90°工具を締め込めばOK!!!
説明すると言った割には最後投げやりっぽくなっていますが
「90°近く回す」でこれまでトラブルが起きた事はありません。
とは言え、たまにスルーアクスルが緩んでないか確認も大事です!
ご来店頂ければ改めてご説明致します。
皆様のご来店お待ちしております!