シクロクロス全日本選手権

野辺山のスタート

こんにちは、かげやまです。 寒さが深まるごとに、ネタが倍増していく「CYCLO CROSS」シクロクロス。 今回はちょっとヒリヒリしたレースのお話です。

一年一度の全日本選手権大会

「第23回 シクロクロス全日本選手権大会」に行って参りました。

といっても土日の両日とも、私カゲヤマはペダルを漕いでいません(メンテでたくさん回しましたが)。

◎土曜日=男子マスターズ選手権(年代別クラス)に出走するオゴウさんの応援、午後からAJOCC(日本シクロクロス競技主催者協会)の全国ミーティング+個別進行案件の打ち合わせ

◎日曜日=男子Elite全日本選手権に出走するサマタさんのピットエリアサポート

気温0度・標高1300mの野辺山滝沢牧場で繰り広げられた濃密な2日間! コーヒー飲んで、カレー食べて…だけではないのです!

土曜日はマスターズ選手権

12月9日(土)快晴! 金曜日に少しだけ降った雪は、この時期の野辺山の気温では全く溶けず。 スタートエリアは舗装道路なんですが、サラサラ極上のパウダースノーに覆われています。
滝沢牧場

澄んだ青空のもと、レースは行われます。 遠くには八ヶ岳連峰が見える…目と心がキレイになるわあ。(ついでにタイヤも。)
全日本選手権シクロクロス

マスターズ(年代別)選手権に出走のオゴウさん。 不測のトラブルに備え、私カゲヤマもピットエリア(機材交換エリア)に予備バイクを持って待機します。
全日本選手権マスターズ

40歳以上の足に覚えのあるレーサーが一堂に集結するマスターズクラス。 さすがスタートから速い速い! かつ、雪と氷の路面は関東勢にはやや不利か…。 信州、北陸系のレーサーは、見るからに走りなれたバイクさばきです。

いつもはノントラブルで定評あるオゴウさん。 (11月の野辺山でも、神がかったラインさばきがウワサになっていましたが!)しかし今回は凍った路面で転倒、運悪くリアディレーラーを地面にヒットしてしまい…。

ぶらーん。 こんな状態でピットに戻ってきました。 久々のバイク交換…(涙)。
シクロクロスのバイク交換

壊れたバイクを担いで走る間に多くの選手に抜かれ、歯がゆい結果となりました…。 また来年、挑戦しますかああああ!

会議・会議・会議

さて、私は息つく間もなく会場内の会議室へ。

一般社団法人 日本シクロクロス競技主催者協会(略称 AJOCC。 社名が長い…。)のシーズン折り返し定例ミーティングです。
日本シクロクロス競技主催者協会

西から東からお集まりいただいた各地域レースの主催者の皆さんと、3時間ほどぶっとおし会議。 話題ははや来期のスケジュール、今期の課題と修正点、などなど尽きることはありません。

事務局担当の私カゲヤマ。 依然緊張しますけど、進行もだいぶ慣れたんか、どうなんだ? 長野県の暖房はガンガン効くので喉が渇いたのか、どうなんだ? 頭がクラクラするのは標高が高いせいなのか、どうなんだ?

課題は常にあります。 しかしスポーツを広める者として、いつも前を向いて進むチーム。 スーパーポジティブ集団、それがAJOCC!

社会人として本当に尊敬できる仲間の集まりです。 私にとっても貴重なお付き合いです、これからもよろしくお願いしますm(__)m

で、コーヒー買って別の打ち合わせへ。 渦中コーヒーこぼして全損(涙)。 やっぱしカラカラ…。

全ての打ち合わせが終わって外へ出ると、さすが野辺山!キレイなキレイな星空が!(写真なくて申し訳ありません。)

コースもきれいにデコレーションされちゃって…でもちょっと待ってよ、みんな帰っちゃうから、これ誰も見ないじゃん(笑)。
野辺山

野辺山、このこだわりがステキだわぁ。

決戦の日曜日

12月10日(日)快晴! 1年に1度、日本のチャンピオンを決める全日本選手権大会。 日本国内のトップカテゴリーの中の、さらにポイントランキング上位者だけが出走できる大会。

一年間の積算ポイントのために、全国を転戦してきたレーサーたち。 スポットライトがあたる勝者は一名だけかもしれません。 でもスタートラインに並ぶレーサーの数だけストーリーがあり、そこに並ぶだけでも名誉なことなんです。

午後のレースに向けて、しっかり着込んでウォーミングアップ中のサマタさん。
ウォーミングアップ

今回は TREK Boone(ブーン) 2018モデル をスタートバイクに。 去年までの Boone はスペアバイクとしてピットエリアに持ち込みます。

泥対策に、フレームにはみっちりと WAKO’S 「バリアスコート」ワックスを塗布。 ペダルにも同様に散布しておきます。

なになに、試走の結果、タイヤの空気圧を上げたい? では 0.1bar ほど、全てのタイヤの空気圧を高めにチェック。

他、洗車キット&スタンド、ジェット洗車機、水タンク、チェーンオイル、チェーンやハンガーの予備パーツ、最低限の工具類、など。 私カゲヤマと、茨城CXタナベさんと2人で分担して持ち込みます。

【マメ知識】
・ルールとして、1人の選手に、2人までのアシスタントスタッフが付くことができます。
・レース中にタイヤの空気圧を変えることもあるので、空気入れとエアゲージはマストアイテム!
・大会側で用意されている洗車機もありますが、混み合うので自前で用意するチームがほとんどです。
・ピットエリアの中は、飲食、写真撮影は禁止です。 よってレース中の写真が撮れない悲しさ…。

選手1人に、ピットスタッフ2名。 これがシクロクロスの最小単位のチーム。 何もトラブルがないことを祈りつつ、最悪の事態を想定して準備。 行ってきます!
選手1人に、ピットスタッフ2名

せっかくの全日本選手権ですから、気兼ねなく走って来てください!

っと、そんなわけでレース中の写真がないのです。(ピットエリア内は撮影禁止。そもそもタイムギャップや順位を追いかけていると写真を撮るヒマはないです…。)

シクロクロスに新しい歴史が!

各メディアで報道の通り、女子Eliteは群馬の今井美穂選手、男子Eliteは栃木の小坂光選手がそれぞれ念願の初勝利。

個人的に、この結果には…ときめいてしまいました!

なぜなら、男女そろって関東勢が優勝するのは、シクロクロス全日本選手権の歴史で初めてのことなんです!

信州、そして関西で花開き、全国に広がっていった日本のシクロクロス。 ここ数年は我が茨城も含めて、関東地域でシクロクロス大会、シクロクロス愛好家がどんどん増えてきました。

でも、全日本選手権のタイトルは常に関西や信州のライダーへ。 関東はまだまだなのかなあ…と、私も含めて感じている関係者も多かったはずです。

いつも茨城シクロクロス取手に来て、勝って、メディアの注目を集めてくれる小坂選手。

シクロクロスを始めて間もないときから茨城の常連で、「取手楽しいです!」「シクロクロス大好きです!」といつも言ってくれる今井選手。

そんな2人が全日本選手権で勝ってくれて、誠に勝手ながら主催者冥利に尽きるんです。

まだまだ続くシクロクロスシーズン!

全日本選手権が終ると、また翌年の全日本選手権に向けてカレンダーは進んでいきます。

来シーズンのカレンダーも続々と固まり、茨城シクロクロスももちろん、さらに大会のレベルアップを図れるよう画策していますよ!

直近の近場ですと…

1月7日:シクロクロス千葉 第1戦
1月14日:湘南シクロクロス 第2戦
1月28日:茨城シクロクロス 第3戦 城里
2月4日:前橋シクロクロス 第2戦
2月25日:茨城シクロクロス 第4戦 土浦

詳しくは AJOCCウェブサイトのレースカレンダー をチェック!

シーズンもまだ折り返し、楽しさは続きます。

シクロクロス「Check It Out !」ですヨ!