「乗鞍と銚子と大洗と赤城山どれがいいですか?」「…乗鞍行きましょう!」
遡ること2019年7月のある日。彼とのライドはいつも唐突。
こんにちは、守谷店西山です。
このブログは以前書いた「しゃもライド」の翌週に、またもやヒロセさんにデートに誘われたお話。
「No」と言わない男たち
水曜にしゃもライド、木曜に茂木ライドがあり、2日で400km走り心身ともに疲れ切っていた頃、クラブ員のヒロセさんから間髪入れずにデートのお誘いがありました。
ヒロセさん「乗鞍と銚子と大洗と赤城山どれがいいですか?」
西山「…乗鞍行きましょう!!」
現在も続く二人の唐突ライドのお誘いは、疲労が溜まっていようが、スタート時間が早かろうが、ルートがおかしかろうが、予定が合う限り「No」の返事はありません。
お互い都合のいい時に誘いあえる、そんな間柄。
というわけでレンタカーを手配し、ルートやタイムスケジュールを作り、いざ乗鞍へ。
乗鞍岳とは
長野県松本市と岐阜県高山市にまたがる剣ヶ峰(標高3,026m)を主峰とする山々の総称で、通年マイカー規制がかかっており、自転車で登るには最高の場所の一つです。
毎年8月には「全日本マウンテンサイクリングin乗鞍」が開催されており、近年の参加者は3,000人にものぼります。
今回はそのレースで使われているコースを走ることにしました。
決行は7/25(木)
そう、木曜日ということは次の日は仕事なので当然日帰りです!!
ちなみにマウンテンサイクリングin乗鞍は、今年から「乗鞍ヒルクライム」に名称を改めて、来月7日よりエントリーが開始されます。
0時守谷駅集合
守谷から高速を使い約5時間の道のりとなります。
レンタカーを借り、守谷駅にて荷物とバイクを積み込み、いざ長野!!
道中は他愛のない会話で盛り上がり、眠気に襲われることなく目的地「乗鞍高原」に到着。
朝5時ともあり、まだ肌寒く、着る格好・持っていく装備を検討しつつ、5時40分ヒルクライムスタート!!
襲いくる標高
ヒルクライマーの甲子園とも言われる「全日本マウンテンサイクリングin乗鞍」の舞台、乗鞍岳。
福島からは遠く、参加したときがなかったのでヒロセさんと同じく自分も初めて登るコースです。
コースは全長約20.5km、標高差1,260m、平均勾配6.1%
激坂はなく、一定の勾配がずっと続く感じです。
数字だけ見ると、長いだけで時間をかけて登れば大変なコースではないだろうと判断し、ゆっくり喋りながら登っていきました。
山頂がかなり遠い…
山肌が見えている所付近が山頂となるのであそこまで行かなければなりません。
登り始めて数km、体に異変を感じ始めてきました。
「…なんか…呼吸が落ち着かない…」
話しながら登っていたせいかと思いましたが、黙っても一向に呼吸が整わない。
いつも落ち着いて登れるのんびりペースなのに息苦しい…
体調が良くないのか、睡眠不足か、色々考えましたが答えは「標高」でした。
乗鞍岳のスタート地点で、すでに標高1,460m
これは筑波山つつじヶ丘の約2.7倍に相当します(笑)
ゴール地点の標高は国内舗装道路最高点の2,720m
つまり「酸素が薄い」。
全然息が落ち着かないのも納得です。
コースデータの数字だけ見て、楽なコースだと思った自分を殴りたい。
止まらなければ損!!
すれ違う車両もほぼ皆無の中、二人で息を切らせつつ登っていきます。
普段、ヒルクライム中は立ち止まり禁止と勝手に決めているので、景色が良くても立ち止まることはしてきませんでしたが…ここは別!!
それほどまでに美しい景色が眼下に広がっていました。
そこから何度も足を止め、撮影しながら2時間かけようやく山頂へ。
登山
山頂に近づくにつれ、雲が多くなってきてしまったのは残念ですが、無事、長野県と岐阜県の県境に。
そこから少し岐阜県側に下り、休憩所へ。
看板を発見したので記念撮影。
山頂で補給食を取りながら
ヒロセさん「この後どうしましょうか。」
西山「せっかくですし、山頂でも行きますか 笑」
ヒロセさん「え!?…行きますか!!」
ここで言う山頂とは、剣ヵ岳山頂。
つまり砂利道登山!!
二人共スニーカーなど持ってきていないのでもちろんビンディングシューズで。
※良い子は真似しないでください!!
山頂は流石に無理そうなので比較的歩きやすいところまで歩いて登っていきます。
登山開始から約1時間…
こ、ここまでか…
この後は瓦礫が多くなっていき、この装備では無理と判断し、引き返しました。
道の端はコンクリートになっているので、少しでもクリートの消耗を抑えようとするヒロセさん。
残念ながら、もう手遅れですよ…
下山
タイムリミットも迫ってきたので足早に下山開始!!
20kmもあるので、下山も休憩をはさみながら。
車まで来たらあとは手早く撤収。
帰りも楽しいドライブ。
レンタカーのタイムリミットぎりぎりに返却を済ませ、乗鞍ライド終了です!!
弾丸旅行となりましたが、充実した一日となりました。
デートのお誘いいつでもお待ちしております。