ゆっくり走ろう ~秋の信州~ 気まぐれライド

爽やかな秋はいづこやら??朝晩はだいぶ寒くなってきました。
ふとしたきっかけで長野への小旅の機会が舞い込み、本格的な寒さが来る前にとのんびり一人旅をしてきました!!


こんにちは、堀越です。

旅の始まりは突然に、お客様からの戴き物から始まりました。
エイジカテゴリーで最強を誇る、遠藤さんが「佐久ヒルクライム」の優勝の副賞として頂いた佐久市内のホテル無料宿泊券を下さったところからです!!

遠慮無く頂戴し、善は急げと最短の休日に雨が降らなそうだと確認しホテルだけを予約して決行。
泊まる宿以外はすべて成り行き任せ。自由気ままな旅なんです。

朝寝坊で 出だしからつまづく

前夜に身支度と自転車の積み込みを済ませ、ゆっくり地図で長野県下を眺めならの晩酌。
翌日への期待についついお酒が進んでしまう、旅で一番ワクワクするのはいつも出発前夜。

目を覚ましたのは朝6時。予定では4時頃には自然に目が覚めるはずだったが・・・
誰に迷惑をかけるわけでは無いが、朝の通勤前には下道で埼玉県下の市街地を抜けるつもりでいたので寝坊してしまった事に凹む。
気を取り直し、ナビ任せに長野方面で出発。

一泊旅にも関わらず自転車2台を載せてきた。
自身の持つ中で最軽量の「EMONDA SLR」と最重量の「CROCKETT」という全く重量から使用用途まで性格の違うもの。
どこで何をするかも決めずにいたので、その場で乗りたい方に乗ろうと思ってたからで、ホントに気まぐれ風まかせ。

下道をトボトボ車を走らせ行き着いたのは佐久の隣町、佐久穂。
自転車の走り出しは4月に訪れたツールド八ヶ岳のスタート地点。
見知らぬ土地の知らない道を走ろうなんて思いつつも、半年前にもレースで走っており見知った路を選ぶとは何とも小心者である。
「ゆっくり走ろう 秋の信州」峠入り口の案内板の文字が、今の心境にピタリとハマりついパシャリ!!

静かな静かなメルヘン街道、追い抜く車もなくのんびりのんびりペダルを回します、レース時の倍の時間をかけながら登るものの、疲労は半分にはなりませんね。
むしろ速く登って、サドルの上で過ごす時間が少ないほどヒルクライムは楽かもしれません。

結局選んだマシンは、軽量のEMONDA。獲得標高1000㍍オーバーになるらな、少しでも軽さで楽が出来るようにと。

乗り出しはどんより雲がかりパッとしない空も、雲を抜けて登って来たのか秋らしい爽やかなお天気に。
レース中には気づかない風景も、こうしてのんびり走ってみるといいものです!!
奥に見える頂きが最高地点!?になるのか、まだまだ先は長いので1漕ぎ1漕ぎ楽しみます。

日本一の白樺群生地、八千穂高原。
ここまで来ると、残りももう僅か・・・なんですが標高1,500㍍を超えてくると息もあがり思うようにペダリングも力が入らない。


やっとの思い出で峠に辿り着きました!!
どんなペースであれ頂上を超える時には小さな達成感が味わえていいものです。

偶然居合わせたハイカーに声を掛けて頂き、写真を一枚お願いしました。
自身の姿がブログに載るのは、知る限りでは初めてになります。

さてこれから反対側に下山して、もう一度登り返す選択もよぎりましたが、「のんびり旅」に従い元の麓に戻り趣味を堪能することにしました。

自転車に乗るだけでも楽しいのに・・・さらに

あんなに苦労した峠も下りはあっという間に。
車を留めたJR八ヶ岳高原線・小海駅付近。
江戸末期創業の酒蔵が残る街の一角は、未だ重厚な家並みが残されており佐久甲州街道の宿場町・上畑宿として栄えた場所として名残を見ることができます。

私のささやかな趣味の「日本酒」
太陽のもとで自転車にのり、月のもとで酒をのむ。

後学のためにと資料館を覗くも、夕暮れ近づく黄昏時に差しかると関心は今晩のお酒に。
土地のお酒はその土地で呑むに限ります。空気も水も料理も含めて酒を味わいたい~
決して高価なものでなくても、それが成り立つまでの背景を垣間見ることでより一層愛着がわいてきます。

宿で頂くお酒も手に入れ夜の帳が降りる頃、佐久市内のホテルに到着。
旧市街地・宿場町の面影残す商店街を、食事目当てに散歩していると雰囲気の良い店構えふらっと入店。

ここがまた大当たりのお店で、料理の美味しさはもちろん。
メニューに記載されない地酒が冷蔵庫にぎっしり、オーナーの造詣も深く会話もはずみついつい長居をしてしまう。
翌日、自転車に乗る気になれない程に酔ってしまうも、見知らぬ土地の知らぬ店でここまで気分良く飲めるとは、まさに気まぐれ旅ならでは!!

翌朝朝日で自然に目が覚めるも、何かに引きづられる疲れが・・・
「自転車に乗りたくない」と思うのも年に数日、むしろ珍しく貴重な日と捉えて信州観光へ。

またしても酒蔵。
私が最も好む上田の「岡崎酒造」。
いい風景にいい路があり、美味しい食に酒。人情ある人々。
僅かな時間でも、その土地を自転車に乗ることでしか味わえない実り多きライドになりました!!

本来であれば2日目も自転車にまたがり様子をお伝えしようと思っておりましたが、気まぐれライドゆえこの辺で勘弁下さい!!