新型コンポGRX。Shimanoの将来像が見えてくるか?

ST-RX815

こんにちは!オンザロード柏店の大高です。

シマノの新型コンポーネント「GRX」が発表されて早半年、グラベルロード向けという新しいカテゴリーのためか、初動での反応はそれほどありませんでした。。。

ですが、改めて見てみるとグラベルロードやシクロクロスに乗っているユーザーさんだけでなく、ディスクロードに乗っている方でも使いやすさを感じられるようなコンポでしたので、ちょっとこの場でご紹介させて下さい。

ブラケットがつかみやすい。ブレーキレバーが握りやすい。

オフロード走行を想定し開発されたSTIレバーのブラケットフードには、滑りづらいようにライン状の起伏が設けられています。

ST-RX810

滑り止めのラインテクスチャー加工が施されたブラケット

ですがオフロードだけに限らず、ウエットコンディションを走る際や厚手のグローブをはめた時などでも握りやすいので、一般的なロードユーザーさん、特にほぼほぼブラケットしか握らないビギナーさんやライトユーザーさんにも使いやすい形状だと思います。

もう一つGRXの特徴がブレーキレバーピボットが変更されている点です。

ShimanoGRX

テクニカルな話は割愛しますが、一言でいうと「ブラケットを持った時にブレーキレバーが引きやすい」ということに尽きます。

ST-RX815

ブラケットを握った状態でも引きが軽いブレーキレバー

SRAMの油圧コンポを使っている方が、シマノの油圧ブレーキを握った時に感じるレバーの動きの渋さがなくなっています。ブラケットを握った状態でも軽い力でコントロールできるので、女性や比較的手の小さな男性にも扱いやすい印象です。

特に秀逸なデザインなのがDi2のSTIレバー

GRXシリーズには3グレードを横断するような幅広いラインナップがなされており、中でもロードコンポのアルテグラグレードに相当する最上位のRX810系には、電動変速のDi2モデルが用意されています。

ST-RX815

よく手に馴染む形状をしたDi2用のST-RX815

このDi2用のSTIレバーの「ST-RX815」の操作性が素晴らしく、これまでのシマノのSTIにはないような形状になっています。
個人的にはこのSTIを使うためだけにディスクロードを電動変速で新調したいと思えるほどでした。

ST-RX815

親指の僅かな移動で押せる「スイッチA」

秀逸なのが、これまでブラケットの頂部にあった「スイッチA」がサイドに移動し、親指をわずかに移動しただけで押せるようになった点です。事前にスイッチAをリア変速などに割り振っておけば、ブレーキレバーから中指・薬指を離したくない状況下でも変速できるようになります。

今年発表のDURA-ACEもこんな形状になって欲しいなぁ

シマノの油圧ディスク用STIの第一世代モデルST-RS系は、海外でよく「ugly」と言われていましたが、それから比べれば現行モデルはだいぶ洗練されてきたと思います。

ST-RX815

このSTIレバーに形状にShimanoの未来があるのか・・・

そういえばオリンピックイヤーの今年は、順番的に最上位ロードコンポのDURA-ACEがモデルチェンジすると噂されていますね。実際にモデルチェンジするか未定ではありますが、この形状で出てきてくれたらちょっと欲しいかも・・・。

ちなみにシマノの電動油圧であれば、このST-RX815と交換してみることも出来るので、試しに使ってみるのもありだと思いますよ~。