意外と知られていない茨城の最高峰「八溝山」を目指して!!

『題名のない音楽会』という日曜朝の長寿番組がありますが、私には『宛先のないロングライド』という休日水曜(天気と気分次第)のイベントがあります。
先の番組には敵いませんが、20年近く続いています。


こんにちは、堀越です。
題名のない音楽会と言いつつもその日のテーマはあるようです、宛先ないライドも目的はなくとも目指す方角や地点(折返し)がなくてはライドが完結しません。
ふとした時にピンと浮かんだポイントへ成り行き任せに進むスタイルが好きです!!

今回の浮かんだのは「茨城の一番高いところ」。
端っこだったり高いとこのように末端はそれ以上進める道がないので折返しポイントとしてはキリがよくてちょうど良い。

ただつくばから自走だと往復300㌔、この半分くらいになるよう出発は、茨城・栃木県境の那珂川のほとりから。
蕎麦の花が満開を迎えてましたので、早くも昼食は蕎麦を食べたい気分になってきてます。

県央から県北にむけて上り基調ながらも丘陵地帯を登っては下る連続で、全行程でも平地区間は体感0パーセント、予想外の展開です。
しかしながら幸いなのは国道・県道でも交通量は極少でストレスがないこと。あまりの少なさに国道でも市道を走ってるのと錯覚してしまうくらい。

これでもかってくらい登ります。整然と管理された針葉樹の山道、ふんだんに木漏れ日が差し込み路面を照らしてくれてなんとも爽やか、ちょっとお洒落な欄干に雰囲気の違和感を感じはじめたとこで・・・

いつしか山頂がパッとひらけて神社の境内に引き込まれてしまいました。
県道を道沿いに走っていたのに「どこかで道を間違えた」と思いつつも手元のガーミンは県道を示しています。
神職に道を尋ねると、正にここが県道直下で境内を貫通しているそうです、車も通行できない昔の参拝道が今もそのまま県道になっているそう。自転車でも乗りこなせない階段の砂利道でした。

その神社の名は、鷲子山上神社(とりのこさんしょうじんじゃ) 名前の鷲(ワシ)よりもフクロウで有名のようです。

県道だけでなく県境も社殿の中央を貫いており10分程の滞在で茨城・栃木を100往復くらいできました。またフクロウと不苦労を掛けたユニークな梟のオブジェが散在し、ひっそりとした山奥のにも関わらず結構な参拝者がおりました。


神社を後にして2時間、いつしか茨城県最高峰の登り口最後の補給ポイント。

ここまでの道中お昼の蕎麦を楽しみにしてましたが、みごとなまでに食事処は見当たらず、唯一のコンビニで補給を済ませました。本望ではないながらも敢えて蕎麦を食しました。

登り口最後の補給ポイント、この先15㌔ほど先の山頂まで自前の補給食になります。
往復30㌔無補給区間になりますので十分な安全マージンを取った方がいいと思います、特に夏場の水分は絶対に必須になります。

八溝山のサイクリングコースとしては距離:8.6㎞/平均勾配:7.4%と案内されてますが、コースのスタート地点が標高300㍍ですのでそこに至るまでも結構登ります。手元のガーミンでは14㌔で900㍍くらい連続で登り続けてておりました。

八溝川の清流に沿って初夏のサイクリングを満喫、もう少し気温があがれば水遊びできそうなポイントを押さえておきました!!

天台宗日輪寺の鳥居を潜ると本格的な山間部に入って行きます。今年初の夏日を記録した茨城の大子町、体も慣れていなかったのか久しぶりに早くこの坂が終わってほしいと何度も胸の中で呟いてしまいました。

時折拓ける眺望が唯一ペダルを漕ぎ続ける糧となってくれます。

やっとの思いでたどり着けました、茨城の最高峰 八溝山1,022㍍。上隣の福島県とシェアしてます。
堀越の顔が笑う余裕もなくなりました。

山頂まで堀越を引っ張り上げてくれた、守谷店スタッフの西山。
故郷福島の山々を眺め何か感慨にひたるひと時。と思っていたら、視線の先は栃木の那須連邦。

ここで閃きました、『宛先のないロングライド』次は那須岳!? ご興味ある方一緒にいかかでしょうか!?