充実アップグレード!2025年「25mmをキーワードにロードバイクホイールに注目してみないか」その1

こんにちは。オンザロードつくば店の影山です。

最近50肩かなぁと思いながら年末年始を過ごしました。2025年、快適性が命です。

2025年 箱根駅伝を見て考えた

ところで新年の箱根駅伝、記録ラッシュすごかったですね~!

人類のタイム記録向上はどこまで進むのか?オリンピックもそうなのですが、人間の限界はどこにあるんだぁと驚かされます。

一因は最新の厚底シューズにもあるのでしょうね。

『「ついにナイキ王国落城へ」箱根駅伝の厚底戦争で新首位候補の”2社”が完全包囲…投下するエゲつない新ギア』(Yahooニュース)

厚底シューズってそんなにスゴイのかなぁと覗いてみたら、お値段もスゴくて(は、はちまんえん…)、そっと閉じました。

履きこなしてタイムにつなげるには、厚底対応のトレーニングも必要と言われています。やっぱりトレーニングありきです、簡単に真似できません。(で、でも最新機材トキメキますよね。)

自転車競技でも、機材の進化による記録向上は年々進んでいます。一方で「スピードが出過ぎ!」とも言われていて、プロロードレースではこんな議論も。

『レースの高速化に警鐘 ランパールトらが「ギヤ比制限」を訴える』
https://www.cyclowired.jp/news/node/389325(シクロワイアード)

もっとも、サイクリングを楽しむ私たちにはあまり関係してこない話題ですが、議論の行方は気になります。

2025年 ホイールを変えてみないか?

お客様とお話していて、よくうかがうのが・・・

「安全に快適にサイクリングを楽しみたい!」
最近はこのような要望をいただくことが多いです。スピードは二の次。

「今までよりちょっと速く、もっと遠くまで、新しい景色を見に行きたい!」
サイクリングのひとつの指標である、距離と時間を伸ばしたい。分かります!

体力と機材が充実するとぐっと安全に走れて、そして見られる世界が広がります。この原理原則はずーっと変わっていませんね。

機材の充実にはいろんな手段がありますが、ひとつお話したいのが「ホイールを変えると世界が変わる」ということです。

人間にとって「とっておきの靴」にあたるのが、自転車ではまさに「ホイール」なのです。

乗る環境に応じてホイールを交換すると、バイクの性格をがらっと変化させることができます。

2025年、新しいホイールで新しい世界を見に行こうじゃないか!(突然セールス)

2025年版「いいホイール」とは?

ここでちょっと考えてみました。いいホイールってなんだろう?

①頑丈である

これはレースの世界でも言われることです。頑丈でないと、気兼ねなくサイクリングを楽しむことは叶いません。

多少のアクシデントに負けない頑丈さは、レースの世界でも求められていることです。もちろん、それは一般道でも同じですよね。

家庭内ポイントのためにも、「壊れにくい」というのは大事なことです。

②快適である

ランニングシューズでも、タイムを目指す軽量レーシングシューズもあれば、快適に距離を重ねるためのランニングシューズもありますよね。

自転車も一緒で、快適なホイールは挑戦を後押ししてくれて、ライドの後味が美味しくなります。

これまたレースの世界でも同じことが言われていて、快適じゃないと日々練習できない!体力が残る機材じゃないと最後の勝負どころでプッシュできない!なんて話も。

③バランスがよい

おぃおぃ曖昧な指標だな!と思わないでもないですが、①②を含めてバランスがよいホイールって、結果としてライディングの質をぐっと高めてくれます。

軽さだけ、値段だけ、速さだけ、各分野で際立つホイールもありますが、結局は各性能のバランスが重要です。

ここで煙に巻くような言葉をご紹介。

トレックの自転車に付いてくる Bontrager ボントレガー というパーツブランドはもともと独立会社で、キースボントレガーという方が指揮をとり、色々な製品をデザインしていました。MTB黎明期のタイヤデザインとかで特に有名でしたね。あとはリム。

次第にトレックとの仕事が太くなっていき、今ではトレックのインハウスブランドになっています。

伝説的エンジニアでもあったキースさんが、モノづくりに対して残した格言がこちら:

「Strong, light, cheap, pick two」
『強くて、軽くて、安い。2つ選べ』

強くて軽いものは出来るが、安くは作れない。
軽くて安いものは作れるが、強くは出来ない。
強くて安いものはあるが、軽くはない。

こういうことを考えながら作られてきた製品だから、安心して使えるのだろうなぁ。そう思わされます。

そういえば、影山がアメリカのトレック本社展示会にお邪魔したとき、日本チームで夕飯を食べていたらボントレガーさんが横を通って「いまのがボントレーさんだよ」と後から言われてびっくりした思い出。

ご健在かなぁ。

2025年「25mmリム幅」に注目してみよう!

そんな煙に巻かれながらボントレガーのホイールを見ていると、2023年あたりから「25mmリム幅」をキーワードにした新作が登場してきました。

『Bontrager Aeolus Pro 37V Disc TLR』

私たちホビーサイクリストに向けては、強くて、快適に、できるだけ安く。
ワールドチーム「リドルトレック」のメンバーに向けては、軽く、速く、頑丈に。

近年主流の「ディスクブレーキロードバイク」とのベストマッチを目指した、魅力的なホイールが揃ってきました!

近年主流になりつつある太めのタイヤ(28mm~32mmくらい)は、5年前に比べると驚くほど軽くて強くなりました。

転がりが軽くて、かつ横方向のグリップがよい。落ち葉が濡れた下り坂なんかも安心して走れるようになりました。これは90年代から比べると隔世の感ですね。

各タイヤメーカーがホイール(リム)幅と、タイヤ幅の相性をチャートにしてくれています。
↓一例としてドイツシュワルベ社の2024年5月版を。

横軸がリムの内幅、縦軸がタイヤの幅ですね。

・21mm内幅のロードホイールは、25mm以上のタイヤ幅が推奨
・25mm内幅のリムは、29mm以上のタイヤ幅が推奨
・・・という意味です。
(あくまである程度の相性を示す図です。タイヤの設計年度もあるので、詳しくは店頭で。)

自転車のタイヤ幅は、自動車ほどホイールとの「ぴったり相性」はなくて、ある程度いろんな幅のホイールにつけられます。
↓シュワルベ社の40mm幅のタイヤを、「19・21・25mm」それぞれの内幅のホイールにつけてみましたの図。

タイヤの実測の太さは微妙に変わるけど、使用は可能なんです。

好みはあると思うのですが、幅が広いリムの方が、タイヤの横方向接地面が広くなる(*)ので、下りで緩やかに曲がるときに安心感がある=タイヤが地面を捉えている感じがしますね。
(*あくまでリム&タイヤ幅の相性が許す範囲内で!です。)

2025年 オススメのホイールを4種ご紹介

やべっ、前置きだけで3000文字になってしまった(汗)。

次回から2編に分けて店頭のホイールをご紹介してまいります。

『Bontrager Aeolus Elite 35V TLR』

執筆お待ち下さい!