年末までにしておきたい大掃除【チェーン編】

こんにちは、オンザロードつくば店の永島です。
今回は「チェーンの洗い方」を紹介していきます。

きちんと注油してあるチェーンは、その油が吸い寄せるように、自然と砂やゴミが付き黒くなってきます。付着したゴミがチェーンリングなどのパーツを摩擦で削っていってしまいます。ですので、適度なタイミングで洗浄してあげる必要があります。
また、洗浄後の注油も重要です。チェーン掃除は誰でも簡単にできるのでぜひやってみましょう！

どんなクリーナーを使えばいいか

チェーンを洗浄するクリーナーにもいくつか種類があり、同じクリーナーでも成分や使い方が違います。クリーナーは汚れを完全に分解してくれるわけではないので、最終的には拭き上げるか、水で洗い流すことで汚れを取り除きます。今回はお店に置いてある物から厳選して4つ紹介します。

ワコーズ　BC-8

中乾性のパーツクリーナーで、油汚れを浮かせて、拭き上げる脱脂洗浄に最適です。クリーナーをかける時は飛び散らないようにタオルやウエスを使いしょう。チェーンだけでなく、ディレイラーのプーリーやスプロケットにも汚れがつきますので、そちらも一緒に拭き上げましょう。

ただしハブとBB(ボトムブラケット)にはかけないように注意しましょう。中にグリスという粘度が高い油が入っており、クリーナと混ざると回転を悪くしてしまいます。またゴムや塗装面を痛めやすいので、しっかり溶剤を拭き取ってください。揮発性の高い溶剤なので、屋内で使用する時はよく換気をして下さい。

ワコーズ　チェーンクリーナー

非乾燥性のクリーナーです。使い方はBC-8と同じですが、BC-8に比べると揮発性が低いので、ゴムや塗装面への攻撃性が少ないです。また、防錆剤が含まれています。
専用のブラシが付いてくるので、まずはそれで汚れを落としましょう。揮発性が低い分、スプレーした後に少し間を置いてブラッシングすると汚れがよく落ちます。最後に水で洗い流すか、屋内の場合は後記のフォーミングマルチクリーナーで洗い流して下さい。

ワコーズ　フォーミングマルチクリーナー

泡状のフォーミングマルチクリーナーを使えばブラシが届かない場所も、泡の力で洗浄が可能です。アルカリ性のノンシリコンクリーナーなので、チェーン周りだけでなく、マットカラーのフレームや、ヘルメットやシューズなどの掃除にも使うことができます。水無しで掃除ができるので、室内で掃除をする時は大変便利です。

ワコーズ　パーツディグリーザー

中にはスプレータイプではなく溶剤を塗るタイプもあります。パーツを外せばつけ置き洗浄もできます。スプレータイプに比べ浸透性が高いので、表面だけでなく細かいところまで綺麗にしたい方はこちらがオススメです。チェーンクリーナーと同じで、最後に水かフォーミングマルチクリーナーで溶剤を落としてください。

チェーンをブラッシング

クリーナーをかけるだけでは汚れはしっかり落ちないので、ブラシを使って細かいところまで洗浄するとより効果的です。柔らかすぎるブラシだと汚れがしっかり落ちないので、少し硬めの「豚毛」などのブラシを使いましょう。もちろん歯ブラシでも大丈夫です！

こちらがチェーンを「洗う前」と「洗った後」の写真です。洗う前は、チェーンオイルが乳化してグリスのように変質したものや、ホコリや砂などのゴミがいっぱい付いていて、ネットリしてるように見えます。洗った後は汚れがほとんど落ち、見た目でもはっきりわかるほど綺麗になっています。

忘れずに注油を

チェーンの汚れを落としたら忘れずに油をさしましょう。チェーンは金属なので油が付いていない状態だと錆びてしまいます。また動きも悪くなりパーツを駄目にしてしまうので、適度に油がついているのが理想です。
かける時はクリーナーと同じようにウエスなどのあて布を使い、ホイールなどに飛ばないようにしましょう。チェーンのコマに油を乗せるようにしながら、全体的に染み込むように差していきます。