スポーツ自転車のオイルの種類と差し方【初心者必見!】
こんにちは、オンザロードつくば店の永島です。
今回はオイルの種類と指し方をご紹介したいと思います。前回の「年末までにしておきたい大掃除 【チェーン編】」にてチェーンオイルの差し方は説明しましたが、さらに詳しく説明していきます。
どんなオイルを使えばいいか
まずなぜチェーンにオイルが必要なのかですが、オイルがないと摩擦抵抗が増えチェーンの動きが悪くなります。また金属同士が擦れ合うためパーツの寿命を縮めてしまいます。大切な自転車を守るために必ず注油をするようにしましょう。
チェーンオイルには二つ種類がありエアゾールタイプとリキッドタイプがあります。またその中でもドライやウエットといったように天候や路面状況によって使うオイルが変わってきます。
エアゾールタイプ
ワコーズ ラスペネ
強力な浸透力と防錆性を有する浸透潤滑油剤。サラサラして浸透性がとても良いのでチェーンの奥までしっかり潤滑ができます。粘り気が少ないので汚れが付きにくいですが、油が切れてしまうのが少し早いです。100kmを目安に注油しましょう。
ワコーズ ラスペネ 350mL
価格:2,052円(8%税込)
ワコーズ メンテルーブ
耐荷重性、耐摩耗性、浸透性に優れた多目的潤滑剤。ラスペネに比べると粘度が高いですが、雨でも油が流れにくく持ちがいいです。100~200kmくらいを走るならメンテルーブが良いでしょう。
ワコーズ メンテルーブ 220mL
価格:1,728円(8%税込)
ワコーズ チェーンルーブ
潤滑性・耐摩耗性・浸透性・付着性に優れ、長期間潤滑効果を発揮する防錆潤滑剤。ハーフウエットタイプで3つの中では1番持ちが良いです。ロングライドをする方にはチェーンルブがおすすめです。湿気を追い出し防錆皮膜を作り砂や埃等を付着しにくくします。走行中の油の飛散も抑えてくれます。
ワコーズ チェーンルーブ 180mL
価格:1,728円(8%税込)
オイルの差し方 【エアゾールタイプ】
リキッドタイプに比べるとエアゾールタイプの方が簡単になり注油に掛かる時間も短いです。
油を差す時はチェーンステイの下側で差します。ウエスなどを使い、ホイールに油が掛からないようにしながら油を差していきます。チェーンとギア板と接する、真ん中の丸いコマ(ローラー)に油を付けないとあまり潤滑の意味がありません。
油をさし終えたら、余分な油を拭き取りましょう。拭き取らないと走行中に油が飛散ってしまい、フレームやウエアを汚すばかりか、ホイールのブレーキ面に掛かるとブレーキが効かなくなります。
拭き取る時はウエスでチェーンをつかみ、何周かクランクを回して吹き上げ、余分な油が無くなれば大丈夫です。
リキッドタイプ
フィニシュライン ドライルーブ
とにかく万能性を求めるのなら、ドライルーブがオススメです。オンロード・オフロード共に使える油です。サラサラしているので汚れが付きにくいですが、濡れてしまうと油が落ちてしまいます。ウエットルーブに比べると油の持ちはありませんが、150kmくらいは大丈夫です。
フィニシュライン ドライルーブ 120mL
価格:1,080円(8%税込)
フィニシュライン ウエットルーブ
雨の日の走行やオフロードをガッツリ、ハードに走るならウエットルブがオススメです。ドライルブに比べると粘度が高いので汚れは付きやすくなります。雨に濡れても落ちにくく長距離走っても油が切れません。200km以上のロングライドはウエットルーブの方が良いかもしれないです。
フィニシュライン ウエットルーブ 120mL
価格:1,080円(8%税込)
フィニシュライン セラミックウエットルーブ
フィニシュラインの中で最も高性能なウエットルーブです。非常にサラサラしていて、汚れが付きにくいです。セラミック配合によりかなりの摩擦抵抗を減らします。ウエットと書かれていますが、どちらかと言うとドライ寄りで、雨に濡れると流れやすいです。
フィニシュライン セラミックウエットルルーブ 120mL
価格:1,382円(8%税込)
マックオフ C3 ウエットセラミックチェーンルーブ
粘度が高いチェーンルーブなので、汚れが付きやすいです。窒化ホウ素とフッ素系ポリマーが超低摩擦で究極のシフティング性能を実現させます。ボトルの容量が少ないですが、携帯性に優れるので、ハードなオフロードライディングや雨の長距離ライドに効果を発揮してくれます。
マックオフ C3 ウエットセラミックチェーンルーブ 50mL
価格:1,814円(8%税込)
オイルの差し方 【リキッドタイプ】
リキッドタイプは一滴ずつチェーンのコマに差していきます。エアゾールタイプに比べると注油に時間が掛かります。最後にウエスで拭き取らなくても大丈夫ですが、付けすぎた場合には拭き取りましょう。
いくつかオイルを使ってみて自分の乗り方に合う物を選ぶと良いでしょう。注油は自分で行うメンテナンスになりますので、大切な自転車を守るために必ず注油をしましょう。
オンザロードでは毎月メンテナンス講習会をおこなっています。そこでパンク修理やオイルの差し方もご説明しますので、機会があれば是非ご参加下さい。