グラベルロードの王道系、ORBEA TERRA M30TEAM 1X 入荷しました。

スペインのバスク地方に拠点を置くバイクブランド「ORBEA」(オルベア)より、モデルチェンジして間もないグラベルロードバイクの「TERRA」(テラ)のカーボンモデルが入荷してきましたのでご紹介します!

  • ・トレンドの50mm幅タイヤに対応していながらフロントダブルのギアも搭載可能
  • ・前モデルより35%容量を拡大したフレーム内臓ストレージで積載性が大幅向上
  • ・ハイスピードグラベルやシクロクロス、クライミングを優先するのなら別ラインナップの「TERRA RACE 」がオススメ!

進化を続けるグラベルロードの最新型

各メーカー複数種類のグラベルロードをラインナップする世はまさにグラベルロードバイク戦国時代。よりマウンテンバイクに寄ったアドベンチャー系のモデル、よりロードバイクに寄ったオールロード系のモデルとある中、TERRAはその真ん中を狙った正に王道のグラベルロードバイクです。

4年ぶりにフレームの全面刷新を迎えた今般の新型モデルでは、より幅広のタイヤが収められるようタイヤクリアランスを広げられており、現代のグラベルロードシーンでも要望が多くなている50mm幅のタイヤが収められるようになっています。

標準の45mm幅ならこれだけ余裕があります

50mm幅というとインチ換算で1.968インチですので、10年くらい前のハードテイルマウンテンバイクによく採用されていた2.0インチ幅と大体同じくらいになります。苛酷な路面状況下でも、より快適に走りたい本格的なグラベルライダーには必要なサイズなのかもしれませんね!

完成車はチューブ入りの状態で組まれています。同梱されているバルブでチューブレス化も可能です

標準では45mm幅のVittoriaのTerreno T30チューブレスレディタイヤがチューブドで装備されています。
付属のチューブレスバルブと好みのシーラントを加えてチューブレス化してみても良さそうですし、この45mm幅ならフルカバーの泥除けを装着できます。

TERRA RACEの登場により新たな方向へ舵を切ったTERRA

似て非なるグラベルロードバイク、「TERRA」(上)と「TERRA RACE」(下)

2026年モデルのORBEAのグラベルロードのラインナップにおいては、TERRAはコンフォートで積載性を重視したモデルに進化しています。

これはレーシーでハイスピードグラベルを得意とする「TERRA RACE」が、同じタイミングで新登場したことによるものです。様々シチュエーションに対応できる多用途な前のモデルのTERRAから、より本格的なグラベルロードの系譜へと舵を切った形になります。

一新されたジオメトリー

今回のフルモデルチェンジでは、車体の安定を重視したフレームジオメトリーへと変更が成されています。

リーチを10mm長く取り、ホイールベースを20mmほど長くしているので、バイクに跨ると前輪がより前の方に位置しているように感じます。タイヤ幅が広がり、車高が少し上がっていることもありますが、車体全体が大きくなったような印象です。
路面状況が刻々と変化するような荒れた路面や、オフロードのダウンヒルでも安心感につながるような変更となっていると思います。

あまり知られてはいないかもしれませんが、ORBEAは全車スペイン本国へ直接オーダーをかけるので、注文時に細かな仕様を変更することが出来ます。

ステム長は70~110mmから選択でき、またハンドル幅は380~440mmから選べるようになっています。こちらのハンドルは12°のフレア角を設けたグラベル向けで、アップチャージをすることでカーボン製のハンドルバーへも変更可能です。

その分納車まで期間を要しますが、自分だけの一台が手に入れられる特別感がORBEAの魅力の一つです。

ライドコンプライアンスを重視したフレーム形状

同じORBEAのクライムバイクのORCAを思わせるような薄いトップチューブには、フレームバックを取り付けるダボ穴が切られています。また、ダウンチューブもヘッドに近づくに従って細く絞られており、形状を見てもフレームにしなりを作り出そうとしているのが伝わります。

ヘッド周りを軸に、コンプライアンス(柔軟性)を重視した設計になっており、フレームのメインカラーに対して差し色が入っているのも一際目を引くポイントです。

フロントフォークも同様で、ヘッド周辺は細く緩やかにオフセットを設けていて、前輪が受けた衝撃をうまくいなしてくれるのではないでしょうか。

フォークは中央あたりからエアロロードバイクのような扁平形状になっていまうが、ここにもダボ穴が設置されています。大きめのドライバックを取り付けた際のサポートとして十分機能しそうですね。

ロッカーXXL フレームストレージ

小ぶりなORBEAロゴと対比するように大型化されたフレームストレージ「LOCKR XXL」は、前モデル比で35%容量アップを果たしています。
外見上の重要なアクセントにもなっているポイントで、一目でそのバイクの機能や役割が見て取れます。

予備チューブや携帯用工具、CO2インフレーターなど、バイクに載せっぱなしにしておきたいアイテム類を収めておくのには、十分すぎる容量が確保されています。
工夫次第では、補給食やウインドブレーカー程度の荷物も収納できそうですね。

様々なコンポーネントへ対応

以前のモデルと同様に、フロント2段のシマノ・GRXなどのコンポーネントにも対応しています。新型では履けるタイヤのサイズを大幅に広くしていますが、フロントディレイラーのガイドプレートとのクリアランスを確保できるだけの設計になっています。

また、リアディレイラー台座も昨今のコンポーネント事情を反映して、UDH(ユニバーサルディレイラーハンガー)へと変更されているので、SRAMのグラベル系コンポーネントのXPLR(エクスプロア)13段変速などのディレイラーをフルマウントで組むことも出来ます。

シートポストはオーソドックスな27.2mmの丸断面のカーボン製。しなやかにたわんで、ライダーに伝わる路面からの振動を軽減してくれます。
一般的なサイズなので、ドロッパーシートポストに変更することも可能です。

守谷店展示車のM30TEAM 1Xグレード

今回オンザロード守谷店の入荷してきたグレード「M30TEAM 1X」は、シマノ・GRXの機械式12速のフロントシングル仕様です。
将来的に無線Di2仕様に組み替えたり、カーボンホイールへのアップグレードも視野の方にはオススメのグレードです。

同じGRX仕様でも、フロントダブルの「M30TEAM」、クランクとブレーキなどがアップグレードされた「M20TEAM」、カーボンホイールを装備した「M35TEAM」、そして電動変速Di2で2×12速モデルの「M20iTEAM」といった複数グレードがラインナップされています。

ラインナップが非常に複雑で多岐にわたる上、グレードによって選択できるオプションに違いがあるので、店頭スタッフにお尋ね頂いた方が確実かもしれません。


カラーリングは「アシッド・ガム」というパステル調のソリッドカラーのライムグリーンが主となっていて、トップチューブの一部分だけカーボン地が透けて見えるティントカラーのパープルが差し色として入っています。

ライムグリーンに対して、ちょうど補色の関係になるパープルを2割程度、それもパステルに対してティントをアクセントカラーとして選ぶあたり、かなりハイセンスで上品な装いとなっています。

気になる車重計量タイム

早速バイクが組み上がったので、重量の計測をしてみましょう。

ペダルなし、Sサイズ(推薦身長:167~172cm)のGRX12速フロントシングル仕様で9.855kgでした。
重量が気になる方は、注文時にカーボンホイールへアップグレードをしたり、他のグレード構成もご検討下さい!

TERRA M30TEAM 1X ¥474,100
TERRA M30TEAM ¥474,100
TERRA M20TEAM ¥585,200
TERRA M35TEAM ¥632,500
TERRA M20iTEAM ¥917,400