万丈の山 千仭の谷 前に聳え 後方に支う

箱根の山は 天下の嶮 函谷関も 物ならず
万丈の山 千仞の谷 前に聳え 後方に支う 雲は山を巡り 霧は谷を閉ざす
昼猶暗き 杉の並木 羊腸の小径は 苔滑らか 一夫関に当たるや 万夫も開くなし
天下に旅する 剛毅の武士 大刀腰に 足駄がけ
八里の岩根 踏み鳴らす 斯くこそありしか 往時の武士

滝廉太郎 箱根八里

こんにちは、つくば戸辺です。先日、ラストイベントである山スペIN箱根を開催しました。
箱根駅伝5区ははたしてどんなものなのか!?これから挑もうとされている方の参考になれば幸いです。
ぜひ吹奏楽によるRunner Of The SpiritをBGNとして流しながら御覧ください(笑)

箱根駅伝5区概要

往路最終区となる、山登り区間です。距離は20.8km、小田原中継所をスタートすると箱根湯本駅までは緩やかに上り、そこから国道1号線最高到達点の874m地点までは本格的な上り区間となります。最高到達点を過ぎるとゴールまでの残り約5kmは急な下り坂となり、100mほど下ります。

繰り上げスタート?いいえ位置についてよーいGOです

過酷なタイムアタックの始まりデス

今回のコースは箱根駅伝5区コースをタイムアタック形式で走行、ゴール地点到着後は芦ノ湖畔をゆったり走るコースとなります。
スタート地点は4区から5区へ襷リレーが行われる小田原中継所からスタートします。
スタート直後は比較的平坦なのでこのあたりはちゃんと速度を出します。

箱根湯本を過ぎたらいよいよ勾配がきつくなってきます。
ここから各集団に分かれていきます。
私は歴戦のクラブメンバー、カワタさんと登る事に。

スタッフ遠藤との付き合いが長いカワタさん、遠藤曰く、愛称はカワちゃん

美ヶ原以来3週間ぶりの山でしたが、動きはそこまで悪くなかった(はず)

写真を撮る為に途中で停まり、カワタさん完全独走に

最初の難所、太平台のヘアピンカーブに差し掛かります。
登山電車もここに駅がありますが、あまりにも勾配がきついので進行方向を変えるスイッチバックをしながら比較的緩い勾配でジグザグに登っていきます。

本戦だと全体像が映るのでいかに凄い場所かが分かります

太平台を抜け、第2の難所、宮ノ下

恐怖!直線急斜面登坂!

宮ノ下交差点を左折します。左折した瞬間、それまでの場所に比べて勾配がきつくなるのがサイクリスト、ランナーの気力体力をえぐってきます。
そんな急こう配を登っていると、脳内で漢だろ!という檄が飛んできました(笑)
ちなみにこの檄、藤色の襷の駒澤大学駅伝部前監督、大八木弘明氏が監督車から発する檄となり、一種の見ものです。

そして小涌園、芦之湯の最高地点を過ぎ、いよいよ急な下り坂が始まります。
下り終えたら残りの約2kmはフラットコースとなり、最後の力を振り絞ってペダルを踏み込みます!

関所を過ぎて信号を右折すればゴール地点です。

すぐそばに箱根駅伝ミュージアムがあります。出場校の幟があるので母校がないかチェック!

来年はあの山を登るのだ

まったり観光ライド

スタートからゴールまで全力で漕いだので消費カロリーも結構なモノになります。
旧東海道沿いに甘酒茶屋という江戸時代からある茶屋に向かいます。

力餅 うぐいす ほんのり甘いうぐいすきなこと漬物の塩加減が丁度いい

炭火で焼いただろうふっくらした食感と、口内の水分を残してくれるうぐいすきなこの優しさたるや・・・
漬物のポリポリ食感もなかなかいいです。

補給後、再び芦ノ湖方面へ、今度は湖畔を北上し、湖尻・桃源台方面へ向かいます。
急な坂もほとんどなく、日陰も多く、この時の気温は25度くらいと快適でした。

そして今回のイベントで1,2位を争うくらいの絶景がコチラ↓

仙石原です。
秋になるとススキが一面を覆いつくします。
これは秋に行った方が楽しいかも・・・
スタッフ遠藤が山スぺとしてここでやってくれることを期待!(笑)

湖畔道を抜け、国道138号線を使い、宮ノ下で再び1号線に入り、小田原駅まで戻って来ました。

「6時までは自走する~」色んな意味でストロングスタイルなカワタさん、後でストラバ見たら戸塚まで走られたそうです・・・
そしてもっとすごいのは都内の自宅まで自走したナガノさん、暑い中お疲れ様でした

今回のイベントを以て私のイベントは終了となります。
自分の知見を活かしてこれまでにない形で自転車を楽しんで頂けたら幸いです。
ご参加いただいた皆さまありがとうございました。


サヨナラは通過点 これからだって何度もある 
後ろ手でピースしながら 歩き出せるだろう 君らしく (乃木坂46 サヨナラの意味)