自転車のディスクブレーキってなんだ?

こんにちはオンザロードつくば店の渡邊です!

暑い日が続いていますが皆さん自転車には乗れていますでしょうか?これから乗り始めようとしている方や、すでに乗っている方もいらっしゃるかと思いますが、今回は主流になりつつあるディスクブレーキについて簡単にまとめてみました!

  • ブレーキの制動力が高いので誰でも快適に乗れる
  • チェーンにオイルを注す時はディスク側に飛ばないように注意
  • ブレーキパッドスペーサーを入れれば持ち運びも安心

それでは順番に見ていきましょう!

ディスクブレーキってなに?

ディスクブレーキは大まかに分けると、油圧式と機械式(メカニカル)という2つに別れています。単純にブレーキの力は油圧式のほうが強いですが、機械式のディスクブレーキでも従来のリム部分を挟んで止めるブレーキより制動力は強いです。

油圧式のディスクブレーキです。フロントフォークの先端に部品が集中しているのが特徴です

どうやって止まっているの?

油圧式ですとレバー側に油圧のタンクがあり、レバーを握り込む強さでピストンの押し出し具合を調整し、ブレーキがかかる仕組みになっています。1の力で握ったブレーキを油の力で2にも3にもしてくれるのが油圧のブレーキです。

左右のピストンが押し出されてパッドがローターを挟み込みブレーキが掛かるようになっています。

握力の弱い人や手の小さい女性の方などにはメリットが大きいですよ!もちろん下りの得意な方や現状のブレーキの制動力に満足している方でも、今よりもっと楽に余力を持って走ることができますね。

メンテナンスの際に気をつけること

ディスクブレーキで気をつけたいのがディスクローターやパッドの管理です。専用のパッドやローターにオイルや油分が付着したまま使用してしまうと、ブレーキが効かなくなってしまうことや、異音の原因となるので十分注意しましょう。

左が正常なパッド、右がオイルを吸収してしまった状態です

ホイールをはめる際の注意

ディスクローターの端は角が立っているので、塗装面に擦てしまうと傷がつく原因となります。

新品のディスクローターです、見た目は刃物のようですが軽く面取りはしてあります

オンザロードでは組立時に傷がつかないように、フレームの保護を兼ねてマスキングテープなどで養生しながら作業しています。

ディスクローターをはめる際にフレームが傷つかないように養生している所です

ディスクブレーキはフレーム側に固定なので今までのリムブレーキなどと違いブレーキのセンターズレが起こらないのでホイールを外す機会が多い方は楽になりますね。

車輪を外したらスペーサーを使いましょう

最近、ホイールを外した時にレバーを握ってしまい、パッドが閉じてしまったらどうしようという質問が多いです。

そんな悩みを解決してくれるのが、下の写真で装着しているスペーサーです。

パッドスペーサーがあればホイールを外して持ち運ぶ時も安心ですよ

ディスクブレーキの自転車では、ホイールを外すとディスクローター分の空間が空いてしまいます。このようにスペーサーを入れてピストンが不意に閉じてしまうのを予防することができるのがこのスペーサーです。

ちなみにスペーサにも複数の種類があります、形が合わないものを使用すると途中で外れてしまったり、そもそもハマらないといったことになるので不安な際にはスタッフに確認してくださいね。

メーカーやブレーキの種類によってスペーサーの形も変わるので注意してください

機械式はレバーを握ってもピストンが閉じないので、油圧式だけスペーサーが必要になります。


以上簡単にディスクブレーキについてまとめてみました。もっと詳しく知りたいという方や、実際に乗ってみたいという方も店頭で更に詳しく説明させていただきながら体験もできますので、気軽にご相談くださいね。