意外と知られていない自転車のライトの使い方

こんにちは、オンザロード守谷店の大高です。
2025年も残すところわずかとなりましたが、冬至も過ぎ、日も少しずつ長くなていきます。
本来であればライトの出動機会が減っていくはずなのですが、寒さはしばらく続きますので、バッテリーの駆動時間に目を配らせ、充電は怠らずにお過ごしください。
本日はそんなライトの、「今さら聞けないヘッドライト・テールライトの使用方法」をお話していこうと思います。
1. 明るさを表す単位の最大値が、そのまま製品名になているヘッドライトが多い
ヘッドライトの明るさは「ルーメン」(光束)という単位で表されることが多いです。
街灯のある道を走られることが多い方は、500~600ルーメンほどの明るさのライトであれば恐い思いをすることは少ないと思います。
速度の早いロードバイクに乗っている方や、明かりが全く無いエリアを走られる方は、さらに2、300ルーメン明るいライトがおすすめです。

ヘッドライトの製品名には「〇〇500」であったりと、明るさの最大値がそのまま製品名になっていることが多いので、購入されるときの目安に役立ちます。
2. 夜間のフロントライトは「点灯」が必須。「点滅」は灯火として認められません。
これは知っている方も多いと思いますが、夜間のフラッシュモード利用は対向のドライバー・ライダーへ迷惑なだけでなく、法律面からも前照灯としてみなされません。
必ず点灯状態を維持できるモードで利用しましょう。

メーカーによっては点灯状態を維持しながら、点滅を追加したモードが用意されていることもあります。大手メーカーのキャットアイですと「デイタイムハイパーコンスタント」と呼称しています。
ライトを購入する際も、ライトの使用時間は点灯状態でどれぐらい継続できるか、どんな点灯モードがあるかを必ずご確認下さい。

例えばこちら↑のヘッドライト「キャットアイ AMMP1300」のパッケージをみてみると、最大光量(光束)の1300ルーメンでは2時間の点灯ですが、日常的に使いやすい300ルーメンのローモードですと7.5時間も使用できます。
明るさは3~4段階に切り替えられるので、低い明るさのモードに切り替え、その分長く使えば充電の頻度を少なくすることが出来ます。
最大光量の高いモデルのほうが使える時間が長くなるので、乗る頻度・距離の多い方は、少し高くても明るいライトのほうが便利です。
3. ライトの複数利用は他の人から距離感を把握してもらいやすい。電欠時のバックアップにもなる。
フロントに一個だけライトを取り付けるのではなく、二個以上ライトを用意しておくのはかなりオススメです。
いざ使おうと思ったら充電切れといった経験は、誰しも覚えがあることだと思います。そういったトラブルを減らせますし、光源が複数あると自転車の輪郭をよりはっきりと浮かび上がらせることができ、周りからの認知を上げることも出来ます。

予算の関係上、初めのうちは照度の低いライトを選んでしまうこともあると思いますが、そちらも利用しつつ、より明るいライトを増設してみてはいかがでしょうか?
4. ヘルメットマウントのすゝめ。余ったライトがあったらやってみよう!
バイクに乗り慣れて巡航速度が上がり、より遠くを照らせる明るいライトに買い替えたとします。その際一個目のライトはヘルメットマウントに利用してみるのがオススメです。

照度の低い(≒バッテリー容量が低い)ライトは、実は軽量で、頭上に乗せるのには首への負担が少なくむしろ使いやすかったりもします。向いた方向やハンドル周りも照らせますし、3と同様にドライバーに気づいてもらいやすいです。
5.赤色リフレクターがあれば、夜間でもリアライトは点滅状態で使える
2では夜間、フロントライトは点滅では使えないとお話しましたが、リアに限りリフレクターと併用する形なら点滅モードが利用できます。これはリフレクターかリアライトいずれかを利用しなければならないと、法律上定められているからです。

リアライトの点滅はそれほど眩しくないモードが設定されていることが多く、蛍のように瞬く光り方なら後続に迷惑がかからない上、点灯状態よりも使用時間を長く取れます。

リフレクター単独では効果が少ないですが、リアライトと一緒に使うと視認性が上がるので、クロスバイクを通勤・通学に使っている方はぜひこの方法でリアライトを取り付けてみましょう!
来年2026年4月より自転車の無灯火は青切符の対象となり、取り締まりが強化されます。
できる限り事故抑止に務めながら、安全に自転車ライフを楽しめるようにしたいですね!


