『There’s only one. 究極のレースバイク』新型 Madone Gen 8 第8世代マドンが登場!
There’s only one.
トレックから『究極のレースバイク』を謳う新型マドン第8世代がデビューしました。
ヨーロッパでは「リドルトレックチーム」の面々が6月上旬から実戦使用を開始し、すでに勝利を挙げています。
画面越しに気になっていた方も・・・たくさんいらっしゃるのではないでしょうか!?
キーコンセプトは『There’s only one. 究極のレースバイク』。
第8世代マドンは、クライミングバイクとして名高いエモンダと同等の軽さ。そして2023年日本バイクオブ・ザ・イヤー受賞・エアロロードの代名詞たるマドン第7世代と同等のエアロ性能。
「最速と最軽量がひとつに。圧倒的なエアロ性能。あり得ないほどの軽さ。ワイルドでスリリング。世界最速を自称する他のロードバイクがある。私たちは彼らが間違っていることを証明していく。」
トレックのプレスリリースより
もともとマドンってなに?
「マドン」という名称は、フランスにある峠の名前から名付けられたものです。
プロ選手が通い、自身の仕上がり具合を確認する定番の練習ルートだった「マドン峠」。千葉茨城のライダーにとっては、さしずめ「不動峠」みたいな場所なのかもしれません?(空想です)
元来マドンはトレックのハイエンドヒルクライムバイクであり、モデルチェンジを繰り返しながらステージレースで勝てる万能ロードバイクへと進化。
レースや目的によるバイクの使い分けが定番化した2010年代中盤からは、エアロロードにその名前が冠され、愛されてきました。(今ではおなじみのドマーネシリーズや、エモンダシリーズが派生して生まれていったのはこの頃です。)
この進化と分化の歴史は、少し前のサイクルスポーツ誌の記事にあります。こちらもどうぞ!
https://www.cyclesports.jp/topics/10468/
今回の第8世代で、マドンの元祖ともいえる「万能」かつ「究極のレースバイク」にコンセプトが戻ったとも言えます。
ディスクブレーキの普及、エアロ解析理論の進化。今回の変化の理由は様々でしょうが、いつの時代も歴史のど真ん中を走り抜けるモデル、それこそが「マドン」です。
チームカラーのSLRグレードをチェック!
さて、このブログではトレック・ジャパン本社でひっそりと、かつ盛大に行われた内覧会の模様を中心にお届けします!
(写真と文章=かげやま)
Madone SLR フレームセット
¥790,000(10%税込)
上位モデルとなるSLRグレード、フレームセットの展開があります。紹介している「Navy Smoke」リドルチームカラーと、「Era White」ホワイトの2色展開。
フレームは、必要にして十分なカーボンチューブのボリューム。「バイク単体」のエアロ性能を高めるだけではなく、ライダーやエキップメントも加えた「システム全体」を考えたときの空気の流れを最適化した結果。
前作第7世代マドンで一世を風靡した「ISO FLOW」。穴の空いたシートパイプ構造、アイソフロー構造を継続して採用。空気の抜けのよさ、そして抜群の乗り心地を誇ります。
新作の「RSL Aero ウォーターボトル&ボトルケージ」を採用。
専用のエアロ形状ボトルを組み合わせることで、前方からの空気の流れを整え、さらなるエアロ効果を生み出す設計です。もちろん、通常の丸型サイクルボトルも使用可能です。
UDH(ユニバーサル・ディレーラー・ハンガー)採用のリアエンド。チェーンクリアランスも増えて、12速変速システムでの使い勝手も向上。
ノンドライブサイドもスッキリとした仕上がり。
近年のワイドタイヤの普及から、タイヤクリアランスは「最大タイヤ幅 32mm」が確保されています。
手前の第7世代マドンと、奥の第8世代マドンと。こうして見ると、第8世代のスッキリ感が際立ちますね。
壇上にあります「Madone SLR 9 AXS」は「Interstellar」インターステラーというカラー。¥2,500,000(10%税込)
第7世代のマッシブなエアロフォルムは、素晴らしいものであることは間違いありません。(この第7世代のスタイルに惚れた方は、まだ購入出来る今のうちにぜひご検討ください!)
発色の美しいプロジェクトワンカラーをチェック!
上位モデルとなるSLRグレードは、パーツサイズやフレームカラーをカスタムできる「プロジェクトワン」オーダーが可能。
発表時、第8世代マドンSLRプロジェクトワンでは・・・
〇納期の早い4色の「セレクトカラーシリーズ」
〇多彩な組み合わせから自由にカラーを指定できる「シグネチャーカラーシリーズ」
〇キラッキラのラメッラメでピッカピカな唯一無二の存在感「アイコンカラーシリーズ」
ほぼ無限のカラーバリエーションがあります。
Madone SLR 7
¥1,400,000(10%税込)
会場に展示されていたセレクトカラー「Red Carbon Smoke / White Rose」。深みのある美しいカラーです。
SLR完成車では、これも新型となる「Aeolus RSL バー/ステム」が装備されます。
第7世代マドンのハンドルと同様のドロップ形状。ドロップ部よりフード部の幅が3cm狭いエアロポジション設計は踏襲。
「フルシステムフォイル」とトレックが呼ぶ、ライダーがバイクに乗ってペダリングしたときに空気の流れが最適になるように、やや丸みを帯びたハンドル形状となっています。
結果として、より快適なハンドルバーに仕上がっているそうです。
取り付けは前作同様、簡単・確実。このあたりはトレックらしい。
気になるSLグレードをチェック!
Madone SL 5
¥449,000(10%税込)
2グレード展開となる新型マドンの末弟となるSL5は、3色展開です。ホワイトだけこの日に入荷が間に合わず、ブラックとブルーの展示でした。
「Matte Deep Smoke」マットディープスモーク。ブラックと呼んでください。
“MADONE NO8” 日本人的にも縁起がよさそう?
シマノ105グレードの機械式変速ギアパーツ、フロント2枚✕リア12枚。
ボトルケージを最適な場所にセットできるよう、シートチューブ側/ダウンチューブ側、それぞれに3つの穴が設けられます。
「Hex Blue」ヘックスブルー。
ぬあああああ。キレイ!
煌めくブルーは、ニッポンのカラーといっても間違いありません。
しかし主人公機はやっぱりホワイトなんでしょうか?SL5のホワイトも発売が待たれます!
Madone SL 6
¥720,000(10%税込)
SL6はシマノ105の電動変速機を搭載。SL6も3色展開です。
「Matte Dark Web」マットダークウェブ。ブラックと呼んでください。
ぱっと見はブラックなのですが・・・
よく見ると、つや消しとつや有りのツートーンだったり。
ピカピカのロゴだったり。なかなか渋い。
立体でみると非常に味わい深いブラックです。
「Crimson」クリムソン。人気の渋みあるメタリックレッド。
ぬあああああ。キレイ!(語彙力)
今作から、サイズ表記が「XS」~「XL」の6パターンに変更されました。(呼び方に慣れるまで少しややこしいですね。)
各サイズともサドル高の調整幅が広くなり、地味にうれしいポイントです。
ここで「身長175cm(っと低重心目)のかげやま、Mサイズでも、MLサイズでも、サドル高さはどちらでもいけそうですね~」とつぶやいてみました。
すると担当さんが、ささっとシートポストを抜いて見せてくれました。
「Mサイズのマドンは短いシートポストがついてきます、MLサイズだと長いシートポストが標準で、かげやまさんがMLサイズを乗りたいときは短いシートポストを買い足してもらうことになりますね」と解説。
御意!リーチもちょうどよさそうだし、Mサイズにします!(するのか)
「White Prismatic」ホワイト・プリズマティック。
全身にパールホワイトをまといます。
ぬあああああ。オシャレ!
あぁ、焦ってピントがずれたw
乗るたびに思うのですが、電動 105 di2 の性能は本当に必要にして十分、素晴らしいものがあります。
あふれ出る白。主人公感。
Madone SL 7
¥950,000(10%税込)
SLグレードの最上位機種SL7は、シマノアルテグラの電動変速機をフル搭載。
「Dark Star」ダークスター。読んで字のごとし、夜空・星空をイメージさせるカラーです。
シンプルな単色もよいですが、カラフルなパネル塗り分けも素敵です。
派手な中にも端正さがあります。
トレックロゴはゴールド。この色はトレック社内の色指定コードで「カシマゴールド」と呼ぶそうです。そう、MTBサスペンションのカシマコート処理でお馴染みの「カシマゴールド」ですね。
思い起こせば25年
そういえばサスペンションのカシマコートって最初はTREKにだけ提供されていた技術なんですよね~、思えばずいぶんメジャーになりましたね~、と担当さんがつぶやく。なにげにトリビア。
この某日の内覧会、時間指定の入替制だったのですが、この時間はなんと予約がわたしかげやま一人だけ(笑)。
午前中は混んでいたそうなのですが(汗)。
おかげさまで担当さんたちに取り囲まれ、かげやまは死を覚悟(笑)。
新しい方もいれば、古くからのお付き合いの最古参の方も。そうか、かれこれTREKさんとは会社としても25年近いお付き合いになるのだなあ・・・。いらん(いるか)昔話が弾んでしまいました。
はっ、気づけばいいお時間だ。
「かげやまさーん、そろそろ試乗してみますか?」
えっ、試乗できるんですか?帰りの飛行機まで時間の許す限り、お言葉に甘えて試乗コーナーへ行ってみることにします!
ワクワク♫
つづく