風を感じる…!大陸からの風「NEPEST」ネペスト 新作カーボンホイール NOVA ノバ 乗ってみよう

NEPEST ネペスト はじめました

こんにちは。オンザロードつくば店の影山です。

突然ですが!秋の展示会シーズンを経まして、2つのホイールブランドを新しく取り扱うことにしました。

今回紹介する「NEPEST」ネペスト。そして「YOELEO」ヨーレオの2社です。

(展示会に行ってご飯食べて帰ってくるだけじゃないのですよ~)

理由はこのブログの中でも述べますが、担当者にじっくり質問して、製品を確かめて、納得できたというのが一番の理由です。

NEPEST ネペスト 大陸カーボンホイールの雄

ここ2シーズン、シクロクロス会場で見かけることも増えた、中国は厦門(アモイ)発祥のカーボン製品ブランドです。

https://jp.nepestsports.com/

各地のヒルクライムレースでもずいぶん目にすることが増えたと聞きます。

大きなプロチームに機材供給などは行っていませんが、じわじわと口コミで評価の高まっているブランドです。

ここ数年、アジア圏においては中国(非欧米系とも言えます)のホイールブランドが元気です。

比較的手の届きやすい価格で、OEM生産で培った技術を元に新しい製品を提供してくれています。

問題になりやすい「保証」や「修理・メンテナンス」の面においても、先にあげた2つのブランドは納得できる水準で提供してくれています。

ペイントレス・高強度フルカーボンリム

日本のカーボン繊維メーカーである、東レ(TORAY)のT800カーボン繊維を使った高強度フルカーボンリムを採用。

高強度なカーボン繊維をとてもキレイに整形、そしてペイントレス(無塗装)リムを売りにしています。

カーボン製品の大敵である、カーボン繊維のスキマや整形時のムラをパテや塗装で隠すことはありません。

ペイントをはぶくことで、徹底的な軽量化にもこだわっています。

カーボンエアロスポーク

VONOA(ボノア)というカーボンスポークのパイオニア企業をタッグを組んで、とことん軽量なカーボンスポークを採用しています。

カーボンスポーク単品で持つとわかるのですが・・・びっくりするくらい軽い!そして、とてもしなやかです。(ホイールを購入すると、予備のスポークが付属してきます。リムテープとチューブレスバルブ、それと調整に使うスポーク押さえ工具も一緒です。)

構造を工夫して、カーボンスポークの弱点である捻じれを抑えて、そして過度の硬さを逓減することにも成功しているそうです。

調整用ニップルはリムの内部に内蔵。調整に手間がかかるのは事実ですが、空気抵抗の削減とクリーンな見た目に貢献します。

*届いたホイールの調整を行いましたが、フレは少なく、ホイールセンター&テンションバランスも良好でした。(少しだけ調整しました。)

バランスにこだわったハブ

36ノッチのスターラチェット(面接触ラチェット)で、ペダルを踏んだ力がしっかり路面に伝わります。

スポークの左右テンションバランスが均一になるような、左右非対称の専用ハブデザイン。NOVA(ノバ)ホイールは、左右で非対称の21本カーボンスポーク対応ハブです。

ネペストのラインナップにはDT社のハブを使ったモデルもあり、そちらのモデルは左右対称の24本ステンレススポーク版です。

より耐久性を求めるグラベルモデル、またリム単体販売でも、左右対称の24本スポーク対応のデザインになっています。

仕様によってハブを独自に作り分けるところに、ホイール作りへのこだわりを感じます。

どうオーダーするの?修理はできるの?

2017年に創業したブランドということで、当初はオンライン販売の直販主体でしたが、現在は各国小売店を通じての販売がメインになってきているそうです。

メンテナンスサービスの面では、路面店を通じての提供がやはり強い!(手前味噌ですが…。)

オンザロードつくば店の店頭で「ネペストください!」とお気軽にお声がけ下さい。

価格を抑えるためもあり、基本的に日本国内に在庫はなく、オーダーしてから約2~3週間でお店に届きます。

中国の商慣行なのでしょうか、先支払いになっています。オーダー時にそこそこご予約金をお支払いいただけると、たいへん助かります。もちろんお急ぎのときはご相談下さい。

カーボンスポーク、セラミックベアリング、独自設計ハブなど、従来の常識ではキワモノパーツを多用するブランドですが、補修部品も完成ホイールと同じく中国倉庫から販売店に直送されます。

オンザロードからご提供したホイールの修理は、通常通りオンザロードの工賃体系に沿って行うことができます。

ホイール2本が入るホイールバッグが付いてくるのがうれしいところ!輸送ボックス内の緩衝材も兼ねていますね(^^)

今回取り上げている試乗用NOVAホイールは、微小なバランス取りは必要だったものの、1,200g台の軽さのホイールとしては非常に高いレベルで組み上がっていました。

チューブレスストラップ(リムテープ)を張り終えたら、出発準備完了!

NEPEST ネペスト NOVA ノバ カーボンホイール 前後セット

リム素材:Toray T800 Carbon

フロント/リアハブ:NP-C02 ネペスト特許取得 セラミックベアリングハブ

リムハイト:4種類(35mm/45mm/55mm/66mm)、前後異なるハイトもオーダー可能

スポーク:T型インナーニップル VONOAカーボンエアロスポーク

重量:
NOVA 35: 1,180 +/- 30g
NOVA 45: 1,220 +/- 30g
NOVA 55: 1,310 +/- 30g
NOVA 66: 1,400 +/- 40g

税込価格:2025年11月現在
¥219,800(36Tラチェット仕様)
¥238,097(54Tラチェット仕様)

さあ乗ってみよう!

「NOVA 45」ネペストの中核モデルを、試乗用ホイールとして取り寄せてみました。

ご予約いただけましたらご試乗いただくことができます(^^)

もっぱら影山が私用で使っていますので、ご予約をおすすめします!

ペイントレスのリムにはレーザー加工で模様が印刷されています。
ウェブサイトの画像でみるよりも全然目立ちません。等高線状の模様に「45」の数字、なるほどリムハイト45mmモデルという意味(^^)

取り付けてみよう!

この記事を書いている現在、シマノ12速ギア付き、ブレーキローターは前160mm/後140mm、タイヤはピレリ PーZERO RACE 30mm に、ピレリTPUチューブを組み合わせています。

比較として、以前は1,500g~1,600gくらいのステンレススポーク仕様のカーボンホイールを使っていました。

ホイールは軽さだけではありません!

しかし、さすがに1,200g台のホイールに載せ替えると、持って分かるほどバイクが軽くなる!

トレック系のホイールからの載せ替えでしたが、ブレーキローターの位置調整はほとんど必要ありませんでした。

フロントだけ少し位置ズレが気になるかな?というくらいで、そのまま載せ替えてもほとんど違和感ありません。ただ個体差はあると思います。

踏み出してみよう!

載せ替えて、駐車場でペダルをひと踏み。おもわず「おぉっ」とつぶやきが漏れるほどの踏みの軽さです。

わたし、ロードバイクに30年以上乗っているのに、未だに驚かされる新製品がある…。自転車って面白い!

カーボンスポークの特性、こんなにもペダルがすっと落ちていくのかと驚かされます。

バイクをこじるような立ち漕ぎをしても、ホイールが横にねじれる感じはありません。

すすっと加速して、楽に速度に乗せることが出来ます。

そのまま踏んでいくと、ドライに速度が上がっていきます。これは新鮮です。

とことん踏みが軽い!

登ってみよう!

筑波山の不動峠、そして風返峠、登って下ってみました。

軽いホイールなんだから当たり前と言われるかもしれませんが、本当にひと踏みひと踏みペダリングが楽です。

特に、慣性のつかない勾配のきつめの場所で顕著です。

ここまで軽いホイールを使うのは久々ですが、45mmハイトのおかげか、ラフにペダルを踏んでもライン取りが乱れる感じが少なく、落ち着いたハンドリングです。

これはうれしい期待外れでした。(もっとヒラヒラするのかと思っていました。)

その昔に使っていた軽量ホイール、本当にヒラヒラしていて集中力が必要でしたが、NOVA45についてはそれは皆無です。

この日同行のスタッフ遠藤さんにも乗ってもらいましたが、「クルクル回すヒルクライムには絶好の特性でしょう!」の評。

一方、重めのギアで「グイ~ン、グイ~ン」と立ちこぎするような場面では、たわみが少ないせいか反発が強めです。

他のホイールより挙動が機敏で、少し慣れが必要かもしれません。

パワーのある方には、あまり関係がない程度かもしれません(汗)。

下ってみよう!

路面が荒れている、不動峠の八郷側を下ってみました。

段差や小さな穴を超えるとき、思わず「おぉっ」と声の漏れる、縦方向の硬さです(笑)。

ハンドリングが機敏なので、障害物を避ける、ラインを変えるのは瞬足です。

細かいショック吸収性は、お世辞にもよいとは感じません。

(同じタイヤで乗り比べていますが、今までがいかにしなやかなホイールだったのかを思い知らされます。)

この日は前後ともタイヤの空気圧を4.5気圧にしましたが、前タイヤだけでも4.3気圧、または4.2気圧くらいにしてもよいかもしれません。

さすがの45mmのリムハイト、ペダルを漕がなくても、下りではどんどん速度は上がっていきます。

そして硬い(笑)。

しかし、下りきったあとの平地では、この硬さが本当に気持ちよいです。

メンテナンス性

ネペストのハブはしっかりしていて、ベアリングの耐水性もよい方とシクロクロス界では聞いています。

実際、新興メーカーのホイールとしては、ハブは軽くはないそうです。

NOVAの場合、スポークとリムで軽さを稼ぎ、ハブは重めで固め…これが走りの軽さにつながっているのかもしれません。

実際の耐久性、これは正直申しますと、まだ分かりません。

走っていて気になったのが、路面の砂を巻き上げたとき、路肩の草に接触したとき、カーボンスポークに異物がぶつかる音が硬質で「カキン、カキン」と音が響くこと。

カーボンスポークを感じる、萌える瞬間です(笑)。

しかしこのカーボンスポーク、補修用を買うと「1本3,000円」くらいするんですよ(汗)。

傷、つかないでくれ~。

*ステンレススポークなら1本200円くらい、高くても600円くらいです。

シクロクロス会場では「折れた!」な話はまだ聞きませんが、果たして耐久性はどうなんでしょう?これもまだ分かりません。

ご試乗おまちしています

「ネペスト ノバ45 カーボンホイール」ちょっと長めに乗っていただくと、その特性に驚かれるのではないかと思います。

もちろん、影山のドマーネSLをそのまま乗っていただいてもOKです。

*オレのドマーネSLがまだこんなに変化するのか、と感動しています(笑)。

ご自身のバイクでの走行していただく場合、ギアやブレーキローターの載せ替えに工賃をいただくことになりますが、ご成約時にはそれはキャッシュバックいたします!

比較的手の届きやすい価格のフルカーボンホイールで、走りの進化と広がる世界を、たくさんの方に楽しんでほしいなと願っています。

ご試乗キャンペーンやっています

「Nepest紅葉サイクリング」キャンペーンを実施中です。

【開催期間】
2025年の 11/15(土)~11/29(土)

【キャンペーン内容】
Nepestホイールを履いた愛車と紅葉の写真を Instagram に投稿しましょう!
・ハッシュタグ「#Nepest紅葉サイクリング」を付けてください
・Instagramで「@nepest_japan」と「@ontheroad_tsukuba」をメンション付けてください
・キャンペーン終了後、オンザロードつくば店にて「Nepestサイクリングボトル」をプレゼントいたします

【参加対象】
オンザロードにて試乗ホイールをご利用のお客様、ぜひ写真を撮って応募して下さい!
また、すでにNepestホイールをご購入のお客様でも、ぜひメンション応募よろしくお願いします!

つまり、どなたでも参加OKなキャンペーンです。一緒に楽しみましょう!