栃木の ”チュウイチ” 周遊回路

琵琶湖の”ビワイチ”、淡路島の”アワイチ”、霞ヶ浦の”カスイチ”。

サイクリストはグルっと一筆書きで廻って、四文字で切りよく纏めるのがお好きなようです。
最近では、一周では飽き足らず、”霞二” ”霞三” と周回を重ねる酔狂な自転車遊びを嗜む輩もいるようです。


こんにちは、堀越です。
栃木で ”チュウイチ” といったら、もうそれ以外思いつかないと思いますが、お察しの通り

”中禅寺湖一周です。”

 
エメラルドグリーンの湖面をきれいに取り囲むように、中禅寺湖周回線歩道が整備されております。

昨年の夏にもチャレンジしましたが、一部工事により未環(未完)でしたので、一年越しの宿題に取り掛かりました。

日光で森林浴、湖水浴、日光浴


既にお気づきの方もおられると思いまが、中禅寺湖周回線歩道あくまで歩道です。
自転車屋のブログでハイキングしてる。突っ込みたい気持ちよくわかります。

ですが、
お寿司屋さんは毎日鮨ネタの事を考え鮨を食べていれば美味しいものが握れるのか。
学校の教師は教科書の手引きに忠実に従えば生徒が集中する授業を組み立てられるのか。
タクシードライバーさんは道交法とナビの薦めるがままに運転すれば安全で快適なドライブになるのか。

自転車屋の端くれとして「自転車の楽しさ」を穿った見方で捉えようとする時には、一旦自転車を置いて(特化分野を離れて)親和性の近いもに触れるのも新たな気づきの機会だと思うのです。


前置きがながくなりましたが、今回はNonBikeでご容赦ください。
それでは先に進みましょう!!
中禅寺湖周回線歩道 大半がご覧のような未舗装区間です。
未舗装と言いつつも路面は様々で、崖の岩が砕け散った路面から、木々の葉が腐葉土化した絨毯のような路面と地図では図り知れないのもアウトドアの楽しみですね~。

今夏は時計回りで歩いてますので、常に右手に湖面が見渡せます。
所どこと歩道の境界が解りづらく行く手に迷う場面もありますが、湖面との距離感を保ていれば大きくコースアウトすることもないので安心です。

初めは湖面のクリアに感動すら覚えますが、どこまでも綺麗すぎて小一時間もすると見飽きてきた様子です。

また、木々は厳しい冬の環境化では大樹になりにくく朽ち果ててしまうので、鬱蒼とした森にならず適度な採光と風抜けが良くまるで、フィンランドの森に居るかのようです。

「フィンランドの森」発言をしたところ、現地に行ったこともないのにデタラメ言うなと指摘をうけたので、あくまで勝手なイメージです。


標高1000㍍を越える山間部ですので、雲の移ろいもはやく雨雲に包まれる時間帯もありました。
木の葉の絨毯上では、雨で少し湿り気があるほうがグリップが効いて歩き易く感じるのも不思議な感覚です。

この日関東平野では最高気温が39℃を越えあと一歩で大台に乗ろうかという中、中禅寺湖一帯は昼の晴れ間でも25℃前後でした。

この日一度もハイカーとすれ違うことがありませんでした。唯一お一人で同じ時計回りで先行する方を見かけただけでした。
広大な中禅寺湖が貸し切り状態です。あまりにも贅沢過ぎて溜息が出たのか、真夏にこの涼しさで水遊びが出来ずに溜息がでたのか、いずれにしても非日常の至りでした。

静寂の中では時間の経過に鈍くなるのでしょうか、時を忘れてしまいます。


無事にチュウイチ完歩しました。
25キロの行程で、獲得標高600㍍ほどでしたので、筑波山登山をするくらいのフィットネスにはなっていたようです。

終わってから気付きましたが、自転車との違いは移動速度が遅いので常に会話が出来るということです。
多少の疲労も加わりつつ、話題は底を尽き後半は男4人ほぼ無言の行軍になりました。お互い勝手知ったるスタッフ同士なのでそれはそれで楽なものです。


さてさて、この日光の自然豊かなロケーションで、自転車と絡めて”真夏に涼な気分なれる体験”を考えおりますが、いかんせんスケールが大きすぎていい塩梅を探っている最中です。

『楽しい事を健康的にやり続ける』

 
これが出来ていれば多少の浮き沈みがあっても、その人の人生は彩りのあるもになって行くのではないでしょうか!?
少しづつですが私が愉しいと思ったネタをお裾分けしますので、ご興味あるかたは遠慮なくリクエストして下さい!! 是非一緒に遊んで下さい!!