【実走テスト】筑波山の定番「不動峠」を10往復 その弐
こんにちは、堀越です。
不動峠での人体実験も後半に差し掛かります。これまでの過程はこちらからどうぞ！！
一向に天気は変わりませんが、残り本数が減るにつれ我々の心には時折晴れ間が見られます。
その晴れ間が照らす先は「食欲」。これを終えたら本能的に食べたいと思ったものを条件なしで食べるぞ。
不動峠の限界費用（回数）をどこで突破するのか
さてさて、時間とともに本数が積みあがっていきます。
ここでの限界費用もパフォーマンスではなく楽しさの面においての話です。
回を増すごとにテンションもあがり、それに比例してタイムも短縮していました。
結論を言ってしまうと、10本目の最終回が１番楽しい登りでしたのでまだまだ分岐は先のようです。
ただ不動峠のお天気の分岐点は中腹をさまよっていました。
スタートの麓は、今にも雨が落ちてきそうなもののまだ路面は乾いておりますが、中間過ぎるとずっと雨。
はからずも雨の経験値が増えてゆきます。
中盤に差し掛かりのところで、2組のサイクリストと1人のランナーとすれ違います。
その瞬間に親近感と妙な連帯感が沸いてテンションも上がります！！心の中で何かを謡っていた、中島みゆきの「ファイト！」だったような・・・
5本目、6本目 17分/17分
【堀越】薫風系の日本酒とロックの米焼酎
【西山】天丼
*我々以外の酔狂な方に出会いテンションが上がって、気分が華やぎ出しているランナーズハイ的。
ここで西山氏から具体名が出てきたので、着実にエネルギーを消費している模様。
中腹以降の霧雨もいよいよ粒が大きくなりだし、雨雲もどんどん下に伸びてくる。
最近美味しい漬物を手に入れたからお裾分けする話を持ち掛けるも、「残念ながら白米が尽きて飯がない」との回答にお米も一緒に差し出す事にした。
その後お礼に「今度、実家の地酒を御馳走しますとのこと」 白米がお酒に化けてくれた！！
7本目、8本目 17分/16分
【堀越】白いご飯ともつ煮
【西山】行きつけの定食屋で煮物系と揚げ物系の2人前
*いよいよ本格的にランチを意識し出した模様、会話の様子からも白米が食べたくなってきているのはグリコーゲンが枯渇気味か。
雨脚と共に気温の低下で、温かいものが恋しくなっていたのだろう。
不動の頂上は完全な雨模様になってしまった。
いよいよ終盤戦、2人を悩ますある問題が
8本目を終えて麓も雨模様、ここまで来たら引き返す選択肢も断ち切れました。
ただ問題は、濡れた全身に加え路面の跳ね返りで汚れた、寒々しい2人のサイクリストを迎え入れてくれる飲食店があるのだろうか？？？
ここで考えても解決できる問題ではないので、終わるまでそっとしとこう。
さすがに下りは体が冷えるようになりました、ペダルを踏み込む強度をちょっと上げて自家発熱を施します！！
登りで浮いたタイムを下りに振り向け安全マージンをしっかり確保します。
9本目、10本目 16分/14分
【堀越】・・・・
【西山】？？？？
*最終局面で牽制が入ったのか互いに食の話題はなし、まさに相手の腹の探りあい。
所定の本数を走り終えて・・・
ついに10本目を終えて、不動峠の石の塔も完成です。
長かったような短かったような。登り始めて5時間弱。確実に最高の空腹を迎えられたのは何よりです。
最後の1石が上手く乗らず手こずります。
いよいよ最終回答の時を迎えます・・・
その前に、不動の石のツインタワーを解体しなくてはなりません。
名残惜しい気分にさせるのは、まだ登りたりないのでしょうか！？
2人並んで、石塔にゆっくり合掌をして、元の場所にお戻しします。何かが宿ってしまった気がします。
降りしきる雨の中、2人の自転車乗りが石ころに向かって静かに手を合わせ頭を垂れる、他人が見たら異様を通りこして恐怖を覚えるかもしれません・・・
5時間かけて出した解”とんかつ”
お代わり無制限のしゃきしゃきキャベツ、ほくほくの白米に味噌汁、メインのトンカツ、サイドメニューから、から揚げとタコのから揚げ
ただ一つ満たせないのが”一杯のビール”
久しぶりにはち切れるような満腹感を味わえました。帰宅直後の体重が起床時より1キロ増加してました！！
最終考察
*最終的にトンカツに至るには多分に天候による外的要因が作用していたと思われる。
後半の体温の低下が温かいものへ誘導し、最終局面で揚げ物を追加注文したのも寒さゆえの脂肪を欲する防衛本能なのかもしれない。普段、好き好んで揚げ物を食す方でもないので意外な結果であった。
ということで、今後も天候と季節を考慮しながら再度試してみます。
やっぱり自転車って楽しいなぁ、乗り終わって後悔したこと一度もないんです！！
