オフロード版トライアスロン「エクステラ」に参戦してきました!

そもそもエクステラとは…
オフロード版トライアスロンと言われる「エクステラ」スイムパートから始まるところは通常のトライアスロンと一緒ですが、その後のバイクパートがマウンテンバイクを使用したオフロードコース、次いでランニングは山の中を走る「トレイルランニング」を続けて行う競技となり通常のトライアスロンとは似ている様で似ていない新たな競技と言えます。

今回は群馬県は丸沼高原で開催された「エクステラジャパン2021丸沼」へ参加してきました。大会はスイム1.5キロ、マウンテンバイク25キロ、トレイルランニング10キロと距離だけをみれば通常のトライアスロンと同じ様な印象を受けますが、果たして実際はどうだったのか???振り返って見たいと思います。

早速レースを振り返り!その前に

前日受付を済ませ共に参加するマルヤマさんとバイクコースの下見へLet’sGO!!台風接近にどうなるかと思いましたが下見は行けそうです。とは言え路面はウェットコンディション、前日にバイクを汚したくないとの軽い気持ちで歩いて下見へ行きましたが、この判断が後にあんなことになるなんて、このときは考えもしなかったのです…。

これってコースですか?

コースを見ての感想、ここ本当に走るんですか?人一人が通れる道が続きます。コース左側は割と高さのある崖になっていて踏み外せば真っ逆さまです。

狭いコースに加え時折ある路面からでている木の根、この根がバイクのタイヤを崖に落ちる方向へ滑らせます。露出していればまだ良いものの草で隠れている根を踏めば突如フロントタイヤが滑ってビビリます(笑)

ここはどうクリアしますか?マウンテンバイク愛好家ならうまく荷重と抜重を繰り返しゲーム感覚でクリアするのかもしれませんが…

難コースに最早どうクリアすれば良いのか考えるのも止め、無理せずバイクを降りて押す作戦で行く事に決めました。

上の写真のあとも狭い道が続きます。ここはペダルを回せるんでしょうか?
ペダルを回せば山側の路面とヒットしバランスを崩しそうです。

バイクを降りて押しましょう。思考停止しました。

下見ならぬ遭難

コース距離も10キロないだろうと軽く考えていましたが、進めども進めども折返し地点がなく、加えて試走している人に全く会うことも無い…これってコース外れてませんか?と不安になりコースを行ったり来たりし、やっと折返し地点についた頃には疲労困憊です。

その後も…普段人が通らない道は路面も踏み固められていない為、ふかふかで柔らかくブレーキも効きそうにありません。

バイクを持たずにランニングした方が良いのでは?という道が続きます。

今まで降りてきたコースを振り返り、コースとは?疑問に思わずにはいられません。


みんなウェルカム!なコース設定になっているのかと思いきや、守谷店色川氏やつくば店渡邊氏が泣いて喜びそうな難易度の高いコースにすっかり意気消沈、そもそも下見で歩き過ぎて疲労困憊です(笑)果たして明日は完走できるのか不安を抱えたままレース当日へと続きます。

当日は晴れ男の本領発揮!

当日は雨もあがり良い天気!レース日和です。水温20度以下でしたがフルスーツのウェットスーツであれば問題なしでした。スイムはコロナの影響で近場のプールは全て閉館、数年前に参加したトライアスロン振りのスイムで、スイムなのか水に浮いていただけなのかよくわからないタイムでスイムを終えました。39分もかかっていますよ(笑)この時点で108人出走中60位でした。

トランジットエリアは、特に指定されておらず自由にバイクを置いて良いとの事です。トランジットエリアに付くとほとんどバイクも残っていなく広々とした場所で準備する事ができました。

マウンテンバイクコースでは難しいと思った場所は降車して自転車を押す作戦です。事実自転車の乗り降りを繰り返すより、一気に押して走る方が早い場面の方が多かったです。写真はたまたま乗っている所を撮ってもらいました(笑)

共に参加したマルヤマさん!

乗車できそうな場所もうまくペダルを回せず、ドロッパーポストを下げて足で地面を蹴って進んだりと、ドロッパーポストがついていなければ完走できたのか怪しいほどドロッパーポストには助けられました。

写真はFacebookページ「Xterra Japan 丸沼を盛り上げる会」から頂きました。ありがとうございます。


結局マウンテンバイクは、距離25キロで、一体何分かかったと思いますか?なんと2時間58分11秒もかかっています!それでもバイクラップは全体の24番手で総合順位も27位まで上げ無事バイクパートを終える事ができました。

迷子になるよトレイルランニング!

湖畔を走り徐々に山の中へ入っていくトレイルランニング、これが難しい!なにが難しいかと言うと、まずどこを走ればいいのかわからなくなります。コースロープもあまり無く、枝から吊り下げられたテープを頼りに進んで行くのですが、吊り下げられたテープなのか、枝やつるなのか見分けが付きにくく何度かオフコースし遠回りしました。足元を確認しながらなので尚更コーステープを見逃しやすいんです…。

無事下山のマルヤマさん。

初トレイルランニングぼろぼろになりながらのゴールでした。道に迷い、前日の雨でドロドロで滑りやすいコースに加え、沢を走ったり、ロープを掴んで登る激坂ありと充実の10キロでタイムは1時間18分49秒、ランラップ21位、トータル4時間56分34、総合27位/108でのゴールとなりました。ミドルディスタンスのトライアスロン並の充実感です。

デュアスロンの部に参加していたマルヤマさんゴール!

マウンテンバイクレースやトレイルランニング経験者のマルヤマさん、いままで参加したレースの中でもトップクラスにコースはキツい!との事(笑)事実108名スタートのフルディスタンスの部で制限時間6時間以内に完走できた方はなんと64名!その為、急遽制限時間を1時間延長していました。

前日から不安だらけのレースでしたが、終わってみればなんと素敵な充実感!

レースを終え

なんとマルヤマさん、デュアスロンの部2位!来年はフルディスタンスの部ですか!?

サマタさんフルディスタンスの部総合2位!年代別1位獲得!私がランスタートする頃には既にゴールしていましたよ…。


日本で開催されているエクステラの大会は現在2大会ですが、トライアスロンとはまた違った魅力があり、更に自然を感じられる競技です。体力の他、サバイバル能力も試されます。レース後の充実感から今後流行りそうな競技だと感じました。すでに2022年の大会開催は決定しています。2021年は9月17-18日開催です。スケジュール帳に「エクステラジャパン丸沼」と記入し予定を開けておいて下さい。このレポートを読んでエクステラに興味を持ってくれる方が少しでも増える事を願います(笑)ありがとうございました。