クランクブラザーズのペダルをメンテナンスついでにアップグレード!

こんにちは!スペシャライズド松戸の大高です。

普段から私のマウンテンバイクライド、グラベルバイクライドを足元から支えくれているCRANK BROTHERS(クランクブラザーズ)のビンディングペダルですが、日ごろの無茶がたたり、少しばかりガタがきだしております。

このまま完全に壊れるまで使いつぶす覚悟で使い続けるのもアリではありますが、せっかくの機会ですので、グリスアップを施すことにしました。

クランクブラザーズのCANDYペダルを分解・洗浄

今回メンテナンスをしていくのは、クランクブラザーズのペダルの中でもボディが小さく、軽量なシリーズの「CANDY」(キャンディ)です。

CANDY 1・CANDY 2・CANDY 3・CANDY 7・CANDY 11と、全部で5グレード展開ある中でも、比較的上位グレードのこのCANDY 7は、ボディ中央がに分割でき、中央のクリートキャッチの機構が分解できるのが特徴です。

ボディの隙間には埃やら土やらが蓄積していました。
何を隠そうこちらのペダル、同僚スタッフに譲ってもらったもので、私で3人目の持ち主です。そりゃ汚れも堆積するわけだ。

パッキンやブッシュを取り外し、パーツクリーナーで洗浄していきます。
この後、十分な乾燥期間を設けて組み立てに移っていきます。

本日のアップグレードメニュー、チタンシャフトとニードルベアリング

余談ですが、ペダルの分解清掃をする際は、私はこのようにパーツを外した順に展開するように並べていきます。

自転車の場合、左右で正ネジと逆ネジが使い分けられたるするので、取り違えを防ぐ為です。もちろんパーツの紛失やベアリングボールの個数を間違えるミスも防げます。

左右別々で分解と組み立てをしていけばいいのですが、今回は洗浄と乾燥をいっぺんに済ませたいのでこうしています。2つペアでバットやトレー、タッパーに収納したりもします。

キャンディペダルはクリートキャッチが4面に配されていてボディと独立しています。シューズとの密着性を高めるボディも必要最小限の大きさです。

軽量さとペダル保持性、独特の踏みごたえは、MTBライダーやグラベルライドをされている方に選ばれるモデルです。

今回は取り外したペダル軸を、64チタン合金製のものにアップグレードしていきます。最上位グレードのCANDY 11にのみ奢られる部品で、非常に高価なCANDY 11に一歩だけ近づくことが出来ます。

純正の鍛造クロモリ鋼製のスピンドルでも十分軽量なのですが、片側24gの軽量化と足元へ金色の輝き(塗装)を付与できるロマンあふれるパーツです。

またクランクブラザースがリリースしている「チタンスピンドル アップグレードキット」を使うと、樹脂製のブッシュをニードルベアリングに変更できます。

ベアリングとスピンドルの組付け

ニードルベアリングを圧入していきます。ペダルは薄くなれば薄くなるほど、つまり踏面がペダル軸に中心に近ければ近い程、ペダリング時の違和感を少なくする事が出来ます。

そうするとベアリングボールは小さくしなければいけないので、耐久性が落ちます。エントリーグレードでは樹脂製のブッシュで代用することで、この問題に対応していますが、当然回転性能は落ちてしまいます。

アップグレードキットについてきたニードルベアリングは、ボールベアリングを棒状の形にすることで回転性能の向上を図る事が出来るわけです。

組み上がりました。

いや金色の輝き何処へ行った?ってなると思いますが、もう一つ持っているクランクブラザースのペダル「EGGBEATER」(エッグビーター)の方にチタンスピンドルを組み込んでみました。

お疲れモードのCANDYペダルにアップグレードキット付属のベアリング、パッキン類でオーバーホールをし、肝心のチタンスピンドルは使用歴の浅いEGGBEATERペダルに取り付けた形です。

EGGBEATERは、CANDYからペダルボディを取り除いた、見た目からわかる様な非常に軽量な形状をしています。今回のチタンスピンドル化にはピッタリですね。

チタンスピンドル アップグレードキットは3万円を超える高価なパーツ群ですが、2ペアのペダルをアップグレードできたので、非常に満足です。

ペダルのオーバーホールは、4,000円から7,000円の工賃で承っておりますので、ぜひご用命ください。