実業団ロードレース 1年生
駅舎の向こうには、牧歌的な高原が広がり那須岳が顔をだす。
「ロングライドの途中休憩か!?」「輪行での自転車旅か!?」ここは栃木県那須郡那須町、東北本線の黒田原駅前。
いずれにせよ晴天の愉しいサイクリング日和の一コマを切り抜いた様ですよね。
こんにちは、堀越です。
今回のレポートはロングライドでもグランフォンドでもなく、実業団ロードレース『第1回 JBCF 那須ロードレース』の様子です。
イントロの写真の駅前から商店街を5分も歩けば、今大会のメイン会場になる那須町役場。
この日は商店街も歩行者天国になり、露天が賑わっている。さすが観光地の出店だけありクオリティーの高い食べ物とホスピタリーに、レース前から次々に散財してゆきます。
レースコースは町役場を起点に、7.1キロの公道での周回コース。小さな町ながらも中心部を完全閉鎖しての開催。朝7時から日没まで地元の皆さんの生活道路を専有してレースが行われます。ですから開催地お礼の気持を込めて積極的にお金を落としてきました。
さて、コースの方は完全に規制が敷かれ試走へと繰り出します。
レースではなくサイクリングならゆっくり景色も楽しめるコースです。
レース中は、視野も狭まり前方1点に集中するため、写真の景色を思い出そうにも思い出せません。
今回オンザロードから参加の3名は、今シーズンから活動を開始した1年生。
実業団って何なんだ・・・?という方には簡単な説明を。
実業団という響きにちょっと堅苦しいイメージを抱くかもしれませんが、出場する選手の大半(限りなく100%に近い)は一般人、ホビーレースの延長上にあります。
ホビーレースとの大きな違いは、連盟に登録されたチームからのエントリーが必要な事でしょうか。
また出場出来るカテゴリーは3つからなり、最下層から上位入賞し勝ち上がるか、レース毎に獲得した累計ポイントで次期シーズに昇格する、なければ降格するようシステム的にカテゴライズされています。
まずはひよっこの我々は、2部への昇格が当面の目標です!!
もう一つこれまで参加してきたヒルクライムやエンデューロイベントの違いは、選手はお客様ではないところでしょうか。
各選手は自分の責任においてスタートラインに並ぶまでの手続きをしなくてはなりません。定められたレギュレーションをクリアしなくては出走もできません。
そして、レースは勝者を決めることであり、全員を完走させる為のものではないので、集団離脱し一定以上のタイム差がついてしまうとリタイヤ宣告を受け完走が許されないのも現実です。
「安全第一に行ってまいります!!」
レース前は緊張も高まりますが、場数を踏んでちょっと周りを見れる余裕が出来るとレースが楽しめて来るのかな!?
レース初参加のカトウ氏のゴール。
ヒルクライムではどのレースでも入賞圏内を狙える健脚ですが、ロードとなると一味ちがう感触を得たようです。
「速さではなく、強さ」が欲しいと実感した我々一同のおもいでした。
レース前は様々な事を考えます。良いことだけでなく落車や機材トレブルなどの心配事も含め緊張を強いられます。
時間の短いレース中は、もちろん走りに集中します。
そして、無事にレースを終えると、一気に開放感の風がこれまで積もった緊張を吹き去ってゆきます。
「なんだか愉しくて、次のレースがどうする!!」
まだまだ駆け出しで未熟なチームですが、出来る事を一歩一歩進んでゆきます。
少しでも興味が湧いたら声掛け下さい。
「人生で本気で遊べる時間は意外と短い」