ロード山スペシャル 8月「日光銷夏ライド」
こんにちは、堀越です。
毎年恒例の8月の山スペは「日光ライド」。
昨年は悪天候に断念しましたが、今年は直前に2つの台風が発生するも無事に逸れてくれて、心地よいライドになりました。
日光市街地にほど近い公園に車を留め、いろは坂から中禅寺湖へ。
序盤は退屈になるくらいゆっくりといろは坂を登り、ウォーミングアップと後半のに備えて体力の温存を図ります。
皆さんは颯爽と視界から消えてゆきました・・・
夏のロングライド適地 日光
8月25日 土曜日
当日をガーミンでのデータで振り返ると、スタートした8時からライドを終えた午後4時までのライド中の平均気温は24.5℃。
地元つくばでは日中35℃を優に超えていたのと比べてしまうとその差は歴然。8時間を越すの屋外での活動も苦になりません。
天候だけにとどまらず、快適な道路環境も高ポイント!!
120㌔のライド中、信号でペダルから足を外した片手に収まる程、そもそも交差点がコース中に幾つもありません。
最長区間に限っては60㌔近く無信号地帯もあり、集団走行には大きなメリットです!!
それでいながら日本有数の名だたる観光地として、要所々々には休憩ポイントとなる名所が点在し補給にも事欠きません!!
そして何よりも飽きない!!
日光市街地は標高500㍍、中禅寺湖で1200㍍、群馬との県境の金精峠で1800㍍。
ほぼほぼ平坦の無いコースは常に景気が変わり続けて飽きることはありません。
群生する植物の変化に高原や山岳の雰囲気を味わい非日常を堪能できます!!
そして空が碧い。雲と同じ視線に立ち眼科を見下ろしていると、雲の影の移ろいの速さに目を奪われる。
変幻自在な雲によって同じ風景が全く違って見える楽しさ、しばし時を忘れる。
ロングライドの質を高める大切な補給
通いなれた峠の茶屋 菱屋さん
金精峠までの2時間半で1300㍍も登ればゆっくり走ってもお腹はへります。
毎度毎度頂いている舞茸御飯とすいとんで満腹になります。
携帯の補給食でもライドに必要なカロリーは摂取可能ですが、他所の土地でのライドならなるべくその土地の物の印象に残る物を食べるようにしています。
補給も単なる食事ではなく、後々振り返るとまた訪れたいと思い出される一コマです。
気持ち食べ過ぎた感はありますが、次の補給地点までの50㌔は無人区間、道路のアスファルト以外人工物が視界に入らない秘境のような一帯に入るので、ここでの補給が今日一番のポイントになります。
正午近く食後のライドを始めると、高地ゆえの低酸素と満腹感で眠気と脚に気怠さを感じますが、景色は最高です!!
茶屋の蛇口から頂いてボトルに入れた水も、自然的に美味し!!
食後は金精峠の下りでお腹を休めつつ、山王峠を越えると16㌔の下り。
車がギリギリすれ違えるほどの道幅に連続するカーブ、筑波山でいえば不動峠ほどタイトではないにしろ距離が長いだけに下りでも一休憩。
予め下る前に集合ポイントを「最初の橋」と決めて、そこまでは各々ペースで安全に下ります。
下り区間での速度差による集団のバラケた時間差はライド全体で見れば微々たるものです。
リスクの最小化がロングライドの最大の効率化だと思います。
・・・にしても、この人気の無さには不気味です。
人がいないので、人から危害が加わることが無いのに、かられる焦燥感。 先月のライドの富士山の青木ヶ原樹海と同じ感触です。
この時期、この土地ならでは
長い峠の下りを終えて低地に近づくと、生ぬるい湿った夏の空気。
この時ばかりは期待していた「夏の暑さ」
再び汗が吹き出す頃合いを見計らって、清流に入水です!!
さっぱり汗を流し、火照った躰を冷やすと、すぐに体力の回復が実感出来この時期病みつきになります。
川の水浴びから上がり気分一新走り出そうとしたその時、大粒の雨に打たれます。
が、幸いにも目の届くところにトンネルがあり暫しの雨宿り。
日本有数の雷の産地・栃木。地の物、時の物ですので逆らわず受け入れた方が吉。
移ろいやすい山の天気、ほんの少し我慢すれば天気が一変、好天もすれば悪化することも、天気に対してもリスクの最小化です。
結果的には、10分程の雨宿りでその後も雨に当たること無く終えられました。が・・・・
汗をかわで流しさっぱりしたのもつかの間、最後の登坂。
大笹牧場、霧降高原へのアタック。
リフレッシュした一同、アタック合戦が始まり中間の大笹牧場に到着する頃には、ジャージは汗でびしょ濡れです。
乾いた喉に牧場特製の濃厚なソフトクリームがものの僅かに溶けてゆきます。
家族連れで賑わう場内で一番ソフトクリームを堪能した一行でした。
避暑地の牧場で、汗びっしょりピチピチジャージのオジさん連中が、みんなで美味しそうに食べるソフトクリーム、この時の周囲の視線が痛かった。
いよいよ最後の登り霧降高原。
目前に重たい雲が立ち込める中を突っ切ります。
この後、北関東のこの辺一帯には警報が出る大雨と雷が数時間続きましたが、僅かな差で大雨を交わすことが出来たのは幸いでした。
よいライドの条件とは・・・
愉しかったと思えるライドの条件とは。
良い天気・良いコース・良い機材・・・など、人それぞれあるでしょう。
私が考える良いライドは、一緒に走るメンバーがもたらしてくれます。
一日の1/3をサドルの上で過ごし、120㌔✕9人 延べ1080㌔の走行でトラブルが無く、また同じコースを走りたと思いながらライドを終えられたのは、参加されたメンバーの「協調性」があったから。それに尽きると思います。
常時最後尾を走られていた「川田さん」。今回に限らず様々なライドの際には後方警備隊長として進行を助けて頂いてます。
皆が知らない土地で、先頭案内役の私と後方の川田さんの枠に収まって走る。
調子が良ければその枠をはみ出して力任せにペダルを漕ぎたい気持ちもあるでしょう。
皆が各々の都合でそれをしてしまってはこの様なライドにはまとまらなかったと思います。
みんさんの「アグレッシブでありながらも調和の取れた走り」に感謝します!!
また来年も・・・いや、一足早いこの早秋にでもこの峠を訪れてみたい。そんな晩夏の日光でした。