ディスクブレーキのパット残量、チェックしていますか?

突然ですが皆さまディスクブレーキのブレーキパット残量はチェックしていますか?
こんにちはオンザロードつくば店の向井です。
油圧ブレーキはブレーキパットが減ってしまっても効力に大きな変化が無い為、日頃から残量チェックが必要になります。
ブレーキパットはバックプレートとプレートに貼り付けられた摩擦材(摩材)からなり、使用していけば摩擦材が摩耗していきます。
今回はブレーキパット交換の目安をご説明します。
各種ブレーキパット
主にロードバイク、クロスバイク使用されるブレーキパットになります。左から
◯シマノBP-L05A :厚み:4mm 摩擦材:2.4mm プレート:1.6mm フラットマウントキャリパー用 TREK マドン、ドマーネ、エモンダで使用
◯シマノBP-K04S :厚み:4mm 摩擦材:2.2mm プレート:1.7mm フラットマウントキャリパー用、メタルパット TREK マドン、ドマーネ、エモンダで使用
◯シマノB05S-RX :厚み:3.8mm 摩擦材:2.1mm プレート1.7mm 主にクロスバイクに使用 TREK FXシリーズ、マーリンなどで使用
◯スラム :厚み:4mm 摩擦材:2mm プレート2mm スラムロード用キャリパーに使用

新品の自転車用ディスクブレーキパットの厚みはどれも約4mmとなっています。

使用前、使用後を比較してみましょう
シマノ製BP-L05A新品ブレーキパットと摩耗したブレーキパットになります。

シマノ製のブレーキパットは摩耗具合が目視で確認しやすく、写真で示す斜めに切り落とされた部分「面取り」してある部分がなくなったら交換になります。

ブレーキキャリパーをのぞき込むと面取部分が確認できます。

面取り部分が摩耗した状態です。この状態で摩擦材の残りは1mmとなっています。
パット残量が目視で分かりにくい場合はブレーキパットを外し厚み(摩擦材+プレート)を測定します。
約3mm以下になっていれば交換が必要です。

交換の目安は走行距離で約3000キロ~、早い方で半年経たずに交換となる場合がございます。
逆にサイクリングロードをメインで走行される方は、減速する機会も少なく2年以上無交換となる方もいらっしゃいます。
オンザロードでブレーキパットを交換した場合
ブレーキパット交換の作業手順
1,ブレーキキャリパー洗浄
ブレーキダストで汚れたキャリパー、ピストンを洗浄します。
2,キャリパーピストンオイルアップ
ピストン表面をブレーキフルードorシリコンオイルでオイルアップ
キャリパーのグレードによってはオイルアップしない場合もございます。
3,ピストンの揉み出し
ブレーキピストンが左右均等に出る様に調整します。
こちらの作業がパット交換の際に多くの時間を要します。
ちなみにですが・・・
キャリパーの状態によっては調整しても片側のピストンが動かない事や、ピストンが動き過ぎてパットとブレーキローターとの隙間がなくなる事があります。
その場合はブレーキフルードのエア抜き、または交換作業が追加になったり、ブレーキキャリパー自体の交換が必要になることもございます。
交換工賃
◯通常工賃:¥2,660(税込)
◯オンザロード工賃:¥1,940(税込)
※オンザロードで購入頂いた自転車に適用される工賃です。
前後のブレーキパットを変更する場合は通常工賃¥2,660×2個所分で計¥5,320工賃がかかります。
別途ブレーキパット代がかかります。目安として クロスバイク¥1,300~ ロードバイク¥2,000~5,000です。
作業時間はスムーズにいけば20分前後、ブレーキキャリパーの動きが安定しない場合は30分を超える場合もございます。
ブレーキパットはギリギリまで使用せずに早めの交換を心がけましょう!
摩擦材が無くなった状態でブレーキをかけてしまうとブレーキローターもセットで交換となる場合があり余計な出費に繋がってしまいます。
ブレーキパットの残量チェック、お気軽にご相談下さい。
ご来店お待ちしてます!


