シマノ12速Di2をおさらいしてみましょう!

シマノ電動変速機、12速Di2を使用中の皆さま、こんにちはスペシャライズド松戸の向井です。最近では105グレードのDi2変速機を搭載したモデルが増え、納車の際にDi2変速機の説明をする事が増えてきました。が…口での説明だけでは分かりにくい&覚えきれない事もあると思いますので、内容がなが~くなっていますが記事にまとめてみました。

フリクションボタン操作説明

まずはリアディレイラーのフリクションボタン(以下ボタン)の説明から始めたいと思います。

フリクションボタン

こちらのボタン、押し方により機能が異なります。
ボタンを1回押す(0.5秒以内):電池残量と変速モードの確認
ボタンを0.5~2秒以内で1回押す:ブルートゥース接続モード
ボタンを2秒以上押す:変速調整モード
変速調整モード終了:ボタンを2秒以上押す
ボタンを2回押す:変速モードの変更

となっています。通常は電池残量の確認と変速モードの確認だけでも覚えて帰って下さい(笑)

電池残量確認

12速Di2のバッテリーは一度の充電で800~1000キロの走行が可能と言われています。日頃から電池残量の確認をする事でバッテリー切れのトラブルを防ぐ事ができます。

電池残量の確認の方法は3通りあります。
1、リアディレイラーのLEDの点灯パターンによって確認する。
2、ガーミンにて確認する。
3、専用アプリにて確認する

LED点灯パターンで電池残量確認

ディレイラーのボタンを1回(0.5秒以内)押すと電池残量に応じてLEDの点灯パターンが変わります。

点灯パターン
緑点灯:バッテリー残量 100~51%

緑点滅:バッテリー残量 50~26%
赤点灯:バッテリー残量 25~1%
消灯:バッテリー残量 0% 

バッテリー残量5%以下になると、まずフロントギアがインナーギアに変速し固定されます。その後、バッテリーの残りの電力をリアの変速に集中させます。操作をしていないにも関わらず強制的にインナーギアに落ちた場合は電池残量がほとんど無いので要注意です。

バッテリー充電時間は1.5時間で充電完了です。パソコンに接続しUSBから充電する場合は3時間となっています。


上記LED点灯パターンの次にLEDが青く光ります。こちらに関しては現在使用中の「変速モード」の確認になります。
1回点滅:マニュアルモード
2回点滅:セミシンクロモード
3回点滅:シンクロモード

モードの内容については↓で説明しています。

レバーの電池

前後ディレイラーはバッテリーと有線でつながっていますが、レバーは無線接続になっています。レバーにはボタン電池「CR1632」が使われています。

電池残量の確認はレバーのボタンを2個同時押しで確認できます。

レバーに付いているLEDの色と点滅パターンで電池残量を確認できます。

楕円形の点検窓が光ります。


電池交換する場合はブラケットカバーをめくり

プラスドライバーにて電池カバーを外す

カバーを開ければ電池がお目見えです。


105グレードの場合は、同じくブラケットカバーをめくりプラスドライバーにて電池カバーを開けます。

105グレード

105グレードの場合、電池が2個使用されています。

105グレード

ガーミンにて電池確認

ディレイラーとガーミンを同期させればガーミンにて電池残量の確認ができます。

同期の方法はガーミン側にてセンサーの検索をかけます。次にリアディレイラーのボタンを0.5~2秒押すとブルートゥース接続モードに入りLEDが青色点滅し始めます。基本はこの操作にてガーミンがリアディレイラーと同期し、情報をガーミンにて情報を確認する事ができます。

電池残量は常に表示させずとも、電池残量が低下すると警告が出てお知らせしてくれます。おまけに、最も重いギア、軽いギアに入ったタイミングでガーミンが「ピロ♪」っとアラーム音を鳴らしてお知らせしてくれる機能もついています。

変速モードの変更

ボタンを2回押すと変速のモードを変更する事ができます。

マニュアルモード

通常の変速モードです。

セミシンクロモード

フロント変速をすると、リアを自動的に変速してくれるモードになっています。

走行中フロントのギアを変速させると、歯数差がある為、一気にギアが重くなったり、軽くなったりすると思います。
その症状を改善する為、リアも自動で変速してくれるモードとなっています。

フロントを軽くすると → リアのギアを2段重くする
フロントを重くすると → リアのギアを2段軽くする

シンクロモード

リアディレイラーの変速操作のみで、フロントのギアを自動的に変速してくれるモードになっています。

フロントギアはアウターギア、その状態でリアの変速をどんどん軽くしていきます。すると指定したギアに入ると自動的にフロントギアをインナーギアに移動させてくれます。
その逆でフロントインナーギアを使用中、リアの変速を重いギアへと変えていくと指定したギアへ入るとフロントギアをアウターギアへ自動的に変速させます。

こちらのモード、リアの変速のみで坦々と走行したい方や、一部トライアスロンバイクで使用しています。

専用アプリ

Di2を使用の方は是非、ご自身のスマートフォンに専用アプリをインストールしましょう!

リアディレイラーのボタンを0.5~2秒押すとLEDが青色点滅し始めブルートゥース接続モードに入ります。スマートフォン中心の「+」 マークを押すと同期します。右の「登録」を押すと接続します。

通常は右上の「登録はスキップ」を押し次の画面へ進んでいきます。

設定画面になります。

左上「アップデート」を押すと各パーツのファームウェアのバージョン確認、レバー以外のアップデートもこちらの画面でできます。レバーのアップデートに関しては↓の方で説明しています。

右上の「メンテナンス」を押すと電池残量の確認をする事ができます。

その他、「カスタマイズ」画面では変速の速度やボタンの割り当て、セミシンクロ、シンクロモードの設定など変速に関する様々な設定ができます。

レバーのアップデートは?

レバーのファームウェアアップデートするには専用の接続ツール「SM-PCE02B+EWSD300 Di2 PCインターフェイス」2024年1月現在税込で¥27,046するデバイスが必要になります。
こちらはショップでのアップデートが吉だと思います。通常アップデート工賃¥4,350となっています。

アップデートする際はレバーにケーブルを差し込みデバイスをパソコンと接続、E-TUBE PROJECT Professionalを起動します。

105グレードのレバーの場合、は↓のポートへ接続

105グレード


若干説明が前後していますが、以上が12速Di2説明になります。まずは電池残量の確認と変速モードの変更だけでも覚えておきましょう!

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