余白のない、シンプルに”餃子ライド”

目の前の餃子の餡に圧倒されて、ライドの中身は何処へやら。

こんにちは、柏店の堀越です。

今冬は寒さが身に沁みました。
例年のこの時期なら居住するつくばから、利根川を越え千葉、房総方面に南下すれば多少の湿気めいた暖かさを感ずるはずですが、今年に限っては列島全体が寒気に包まれており、小手先だけの南下では何処もさして変わらぬ寒さに観念しました。

そんな冬季のロングラド、途中の食事くらいは屋内で温まるものを食べ、つかの間の暖を取りたいものです。


と言う事で、毎月恒例のつくば店遠藤さんとのロングライド。
北も南もどこに行っても寒いなら、交通環境の良い北へ。つくばから北へ向かえばいつしか栃木へ。
食材の豊富な栃木ですが、栃木で暖かい食べ物と言ったら”宇都宮 餃子”しか思い浮かびません。
これはっというお薦めありましたらご教授下さい。

そんな流れに任せて鬼怒川を北上し辿り着いた宇都宮、そして鬼怒川河川敷から地図上最も近くにあった、餃子の食える店それが、
「びっくり餃子 中華トントン」さん。初訪問でした。

営業時間以外の下調べもなく入店し、お昼は餃子定食オンリーと言う事で迷う余地もなくオーダーを終え待つこと15分。
これまでの宇都宮の餃子よりは、一回り大きいふっくらとした餃子。じっくり蒸された具沢山のキャベツから甘みをおびた熱々の出汁が零れ落ちるのですが、この外観からは想像もつかず一口目で火傷を負いました。

無知ゆえに期待は抑えていたものの、見た目には想像つかぬバラスのとれた餃子定食に、私的餃子ランキングに激震がはしりました。
その場で二人して再訪を誓って・・・


・・・からの2週間後。遠藤さんの語る餃子に興味をもって、更に二人を追加して、再び宇都宮詣で。

タイトルのままにシンプルに、つくば~宇都宮へはどのルートを通っても2時間半前後。距離にして75㎞程度です。
ルートが直線的で巡航もしやすく、ボトルさえ切らさねければ補給なしで都入りしてしまいます。

「きぬばし」まで北上すると、宇都宮の市街地も目前です。
武骨な躯体にも関わらず、軟らかいエメラルドグリーンの橋梁は周囲の風景から浮かび出て遠くからもその姿が真っ先に目に留まります、この橋が見えれば無事にたどり着けたと一息つけるシンボル的存在です。

本日もこの餃子一直線に、どこにも立ち寄ることなく宇都宮入りでした。汗をかかない冬季ライドならではの条件が往路無補給を可能にします。
そろそろお腹も空きだす絶妙なタイミグで到着です。この空腹が最高のスパイスです。
今回は1.5倍増しの「びっくりジャンボ餃子」 お店の都合で提供できない日もあるので出会えてラッキー!!

前回に続き口内に火傷を負いました。その場では気付かず帰宅後の夕飯で判明しました。
帰路も餃子以降何も口にせづ、7時間過ごした事になります。腹持ちのイイ事この上無し、追加のランニングを1時間したにも関わらず。


小一時間のトントン詣でを済ませ、少しばかり重たくなった胃を労わりつつも、鬼怒川サイクリングロードに上がれば、日光連山からの北西風のフォローを受け疲労の蓄積を帳消しにして、往路より速く快適につくばに戻って来れます。よって消費カロリーも格段に抑制することができます。

北西風アシストによって有り余ってしまったカロリーは、ツクバック後のランニングで帳尻合わせ。
一日のライドを振り振り返りながら、冷凍庫に移したビールが氷結する寸前までのていのいい時間潰しです。
たった一皿の餃子(朝食分を差し引いても)で、150㌔のロングライドと一時間のランニングを賄えてしまうパワー。御見それしました。

「自転車に乗って餃子を食べに行ったよ」それ以上も、それ以下にもならないライドを長々と書き綴ってしまいました。
こんな寒い中でも、あの餃子のお陰で愉しく2回もロングが出来ました。
走る季節とルートとお楽しみポイント。この3点が上手くマッチングしたライドなんでしょうね。

隣でこの話を何度も聞かされた、柏店スタッフ森谷もそそられたようで、3月12日(水曜日)に、再度トントンします。
千葉県からもアクセスしやすいよう 道の駅 常総を起点にルート構築中です。

ご興味のある方はご一緒にどうでしょうか!?