走りの要をメンテナンス!やって得するハブグリスアップ!
こんにちは、柏店の影山です。12月、気持ちよく自転車に乗れていますか~?
ぼちぼち涼しいを通り越した季節ですが、私は冬が大好きです。真夏ほど寒暖の差を気にしなくてよいし、肉まんあんまんは美味しいし、ホットコーヒーは美味しいし。そう、大抵のおやつは冬のサイクリングが美味しくしてくれるのです!サイクリング・ライフハック!
もちろん、適度な防寒ウェアを準備して、健康維持のうがい手洗いを徹底して、楽しんで参りましょう~!
日も短った季節、愛車のメンテナンスがはかどる時期でもあります。
今回は、気にされることの少ない「ハブグリスアップ」をご紹介します。
ハブってなに? どんな中身なの?
「ハブ」って聞いて、どこの部品かすぐに分かる方!?
あまり目立つことのない、でも欠かすことの出来ない、車輪の軸のことです。どんな自転車にも前後2つのハブが付いています。
HUB=ハブ という単語には「中心」「中核」という意味があります。ハブ空港、ハブネットワークという言葉もある通り、まさに自転車に欠かせないもの!ハブは走りの要(かなめ)なのです。
ハブを分解してみましょう。銀色に輝くボールがたくさん見えますね。「ベアリング」と呼ばれる、回転する球体がぎっしり入っています。
ベアリングはグリス(固い油、バターやマーガリンみたいなイメージ)で満たされていて、滑らかな回転を生み出します。路面からの衝撃を回転に変えて逃がす、ハンドルからの入力をしっかり地面に伝える・・・その中継を担うのがハブベアリングでもあります。
↓参考
ハブをグリスアップしよう!
ハブのメンテナンスのためには、ハブを分解し、ベアリングを取り出し、各パーツを脱脂(古い油を落とす)していきます。
ベアリングユニット。ボールが一つ一つバラバラになるものもあれば、リテーナーという格子にはめこまれたものもあります。指で回すと、コロコロ気持ちいぃ(^^)
ベアリングシール。ハブ内部のグリスを逃さず、外部から水の浸入を防ぎます。ここも適量のオイルで守る必要があります。
はい洗浄が終わりました~。今回分解したハブはシマノ製上級グレードのもの。各パーツピカピカで滑らか。なるほど回転もスムーズなわけですね(#^^#)
これらパーツを新しいグリスを塗布し、再組立します。さらっと書きましたが、ここが一番時間がかかるところ!グリスの種類、量、締付調整・・・。自転車を治してる~と実感するランキングがなかなか高いです(笑)。
今回は純正の「SHIMANO シマノ プレミアムグリス」を使用。
グリスも種類いろいろありますが、適所適材です。
メンテナンスされたハブは、スーッと押し出されるように走ってくれて、クルクル回転もスムーズ。語彙力が低い表現ですが、言葉に偽りなし!ぜひご用命を。
ハブが傷むとどうなるの?
つい先日行わせていただいた作業・・・マウンテンバイクのハブの入れ替え作業です。
左側が新しいリアハブ「SHIMANO シマノ FH-MT500B 32H 12S OLD:141mm」。
オフロードで長期間遊び続けたマウンテンバイク。リアハブベアリングにガタツキがある状態でお預かりしました。オーナーのご意向もあり、新しいリアハブでホイールを組み立て直しました。
テクニカルな言い方をしますと、Boost141規格、クイックレバー仕様、32Hスポーク穴数、12速シマノマイクロスプライン規格、です。ハブと作業工賃で優に15,000円近い作業ですが、パフォーマンスアップ間違いな~し(^^)
がんばったリアハブ。洗ったら見た目はきれい。
中身を分解してみますと・・・錆びたベアリングパーツ、水と埃で汚れた黒いグリス、ガタツキによって付いた内部の傷の数々。
グリスには水の浸入を防いで、汚れを包み込んでパーツを守る作用もありますが、さすがに過酷な環境だったことが想像されます。実はこのくらいの汚れは結構あるのですが(-_-;)
メンテナンスメニュー
◎「ハブグリスアップ」のメンテナンス工賃は、3,300円~5,280円くらい。前後・タイプにより異なります。詳しいお見積もりは店頭でご相談ください。
◎「ハブ交換」はホイールの組み立て作業と同等の工賃となり、6,600円~7,920円。こちらも必要になるスモールパーツがありますので、詳しくは現物をお持ちになりご相談ください。
見えないところもしっかりメンテナンスして、走りに磨きをかけてみませんか?ご相談お待ちしております!(^^)!