「You!始めちゃいなよシクロクロス!」手持ちのバイクで挑戦してみないか?

2月になってだんだん日も伸びてきました。春が近づくとともに、秋冬のシクロクロスシーズンも終盤戦・・・。

やっちゃいなシクロクロス!2/20を目指そう!

ここでいきなり宣伝!

2/20開催「ルノーつくば presents 茨城シクロクロス 第5戦 土浦ステージ」絶賛エントリー受付中です。
https://www.sportsentry.ne.jp/event/t/86556

締切は2/10(木)。主管団体はスポーツサイクル普及委員会、私たちOTRクラブです!出なきゃソンソン、よい年越しを迎えられませんよ!

(個人の感想ですが、イベントを催す立場としては、10月の取手に始まって、12月の全日本選手権 in 土浦、そして今度の2月土浦大会。2ヶ月毎にビッグイベントがあって、今期はあっという間だ・・・まだ終わっていませんが汗)

シクロクロスは楽しい

何度も言いますが、シクロクロス楽しいですよ。今の日本において、この競技はほとんどの方が楽しめるのではないでしょうか?

そして、シクロクロスバイクがあれば、ほとんどのフィールドが楽しい。

シクロクロスってなに?という方は、とりあえずこのページの前半だけでも読んでみてください。(シクロクロス主催者協会のウェブサイト、影山もちょっとだけ編集に携わっています^^。)
http://cyclocross.jp/about/whatis.html

よく聞かれるのが「専用の機材が必要なんでしょ?」という質問。もちろん、速く走るなら専用車が「一番速い」のは間違いないです。それが競技だし、そういう風にコースもレギュレーションも成り立っています。

でも例えるなら・・・マラソンに出る皆さんが、全員が「ライムを狙う専用ランシューズ」で出場するわけではないですよね?

体育祭でも、クラス全員が競技専用シューズで出ていたわけではないですよね?

自転車競技も同じで、ある程度は汎用性のある機材で楽しむことが出来ます。もちろん機材スポーツなので、体も機材も安全性を確保する必要はあります。そこをしっかり抑えて、楽しんでみてはいかがでしょうか?

私も公認競技を催す立場上、レギュレーションには詳しいつもりですが、入門レースではうるさく言われることも、言うこともないです。だって普及のためだもん。

オンザロードの売場に並んでいるバイクを掘り下げて、シクロクロスを楽しんでみましょう(^^)

やっちゃいなシクロクロス!店頭バイクをチェック!

ロードバイクってどうよ?

「Domane SL」カーボンのミドルクラスロードバイク。実はたまにシクロクロス会場で見ます。

シクロクロス競技規則で定められる33mm規定ブロックタイヤを、余裕で飲み込むフレーム。荒れたロードレースを走り切る実力車です、シクロクロスフィールドのガタガタ道もなんてことはありません!

注目したいのは、フレームの「ヘッドアングル」、「ボトムブラケット下がり」、そして「ホイールベース」です。

・ヘッドアングルが寝ている(=角度が地面に対して倒れる)方が、ハンドルの切れ味が安定します。反面、シャキシャキ感、キビキビ感は薄くなります。
・ボトムブラケット下がりが大きい(=クランクが地面に近い)方が、安定感がぐっと増します。反面、加速感や反応性はまったりします。
・ホイールベースが長い(=前輪と後輪の車軸間距離が長い)方が、安定感が増します。大きい船に乗る感じともいうのかな?

*実際はいろんな要素が絡むので一概には言えません!トレイル量とか見ていくと深いけど、それはまた別の機会に。

Domane SL のフレームサイズ52ですと、ヘッドアングル71.3°、ボトムブラケット下がり8.0cm、ホイールベース100cm。バランスのよい設計です。これはロードバイクとしては、ちょっとヘッドアングルが寝ていて、ボトムブラケットが下がり気味、ホイールベース普通。→急な加速・減速が苦手ではあります。

「Domane AL」も基本的な寸法設計は同じです。お手頃なアルミフレームで、オンもオフも分け隔てなく楽しむのもよいかもしれませんよ。

「とりあえずシクロクロスやってみよう!」に、実は行けちゃうオススメバイクです。

お客様に納車したバイクですが、「パナレーサー グラベルキング32mm」グラベルツーリング用ブロックタイヤを履かせるとこんな感じです。なんだか全然違和感がない?^^;

グラベルロードってどうよ?

近年、キャンプや通勤にひっぱりだこのグラベルロード。「Checkpoint ALR 5」をチェックしてみましょう。シクロクロスレース会場で最近よく見ます。上位カテゴリーでも、それグラベルロード?という方もちらほら。

Domaneほどショック吸収にこだわったフレームではなく、むしろ堅牢な造りです。シンプルで、ガンガン走ってゴシゴシ洗う、そんな使い方にはハマりそうです。

標準のタイヤサイズ40mmでも余裕なクリアランス。もっと太いタイヤも履けますからね・・・むしろシクロクロス33mm規定タイヤを履かせると、細く感じてしまうでしょうね。

フレームサイズ52ですと、ヘッドアングル71.6°、ボトムブラケット下がり7.8cm。あんまりDomaneと変わらない?そうですね、両者のハンドリングは似ています。ややDomaneの方がキリッとしているかな。

両者で違いがあるのが「ホイールベース」自転車の前輪~後輪車軸間の距離。Checkpointは、Domaneよりも3cmもホイールベースが長い(*)!これは大きな違いで、超荒れた路面でも、大船に乗ったようにどっしり安定して走れます。

キャンプにも使うバイク、やっぱり安定感重視。荷物を積んで転ぶのは悲しいですからね。

(*2021までのチェックポイントはホイールベースはここまで伸ばされていなくて、実は万能型だったかもしれない。2022からのチェックポイントがかなりオフロードに振った設計ですね。)

シクロクロスレースも色々なコースがあります。高速サーキットとも言われる「取手ステージ 小貝川リバーサイドパーク」なんかでは、実はよいかもしれない!?

ただ、タイトなコーナーだとクランクが地面に近い分、ペダルが地面にぶつかりやすいでしょう。標準装備の40mmタイヤから33mmタイヤにするとさらに地面に近づきますから、そこは注意が必要。(これはDomaneも一緒です。)

またグラベルツーリングにも行こう。書いていたらチェックポイントが欲しくなってきましたよ。

オンオフ縦横無尽!「チバラキ グラベルツーリング」

シクロクロスバイクはどうだ?

泣く子も黙るシクロクロス世界チャンピオンバイク「Boone Disc」

フレームサイズ52ですと、ヘッドアングル71.5°、ボトムブラケット下がり7.0cm、ホイールベースは100.5cm。う~ん、バランスよし!オフロードレーサーの黄金比ですね。

いたずらにフレームクリアランスが広くなく、スタイリングが締まって見えるのもピュアレーサーらしくてよいですね。

もともとは「秋冬はロードレーサーで野山を走って練習しようぜ、平地は寒いし~」から始まったのが欧州でのシクロクロスの始まりです。基本はロードバイクなクロスカントリーバイクです。現在は競技もショーレース化・スピードレース化し、フロントギアが一枚になるなど専用機材化してきています。

乗ってみると分かるのですが、本当にシクロクロスバイクは便利です。オンロードもよく走ります。28mmくらいのタイヤで走るとなかなかの爽快感(^^)。ガチロードレースでなければ対応できてしまうくらいシャキシャキ走り、またよほどの荒れ地でなければオフロードも走れる。

100kmオーバーのロングライドだと、もうちょっと落ち着いた乗り物がいいかな・・・と思うときもありますが。

クロスバイクならどう?

通勤・通学に、便利極まる「TREK FX」。フラットバーならではの乗りやすさは、オフロードでも生きます。バランスを取ったり、ブレーキをかけたり、やりやすいです。

Mサイズですと、ヘッドアングル71.5°、ボトムブラケット下がり6.5cm。あれれ?意外とBooneに似ている?と思うかもしれませんが、注目はホイールベース106.0cmという点。

ずどーんと長いホイールベース。基本は通勤バイクですから安定性重視です。ライダーから前輪も遠いし、特に後輪が遠い。スタンドも付けるし、泥除けのクリアランスも要るし・・・メカの設計上、求められるものが違います。

ロード系の乗り物と比べると走りの質は全く別物です。フレームのアルミニウムも柔らかく、乗り心地が優しい反面、オフロードではちょっと気を使うかな・・・。

フレームクリアランス的には、35mmくらいのブロックタイヤなら問題なく履けます。いつもの道にちょっと飽きたら、タイヤを変えて、オフロード探検、林道探検・・・。人生豊かになるかもしれません!ハマる方がもっとたくさんいたらいいなぁ~。

利根川の河川敷にも、手賀沼の東の方にも、美味しそうなオフロードがたくさんなっています(^^)。

シクロクロスレースの現場ですと、フラットバーバイクは入門カテゴリーのみ参加可能な大会が多いですね。あとスタート集団での危険回避のため、係員の指示の下で「最後方からのスタート」になります。

スタッフ稲見さんは随分とアグレッシブに楽しんだものだ!

グラベルライドが楽しい!!クロスバイクとMTBでジャリ道を走ってきました☆【スタッフブログ】

結論!やっちゃいなシクロクロス!

とりあえず・・・やってみたらどうでしょうシクロクロス?

年間70レースもカテゴライズされたレースが全国にあり、茨城ほか関東近県でも日帰り圏内で楽しめるレースがいっぱい。

バイクは手持ちのバイクのタイヤだけ変えれば走れます。ギアとかペダルとかは、後から考えても十分間に合いますね。

というわけで・・・人生オンあればオフあり。楽しむ人生相談、オンザロード各店でお待ちしておりまーす!(^O^)/