気をつけよう・ハンガーノックと・秋の山

長文ファンの皆様、こんにちは。
どうも、できればホントに辛いことをしたくない男代表、スペシャライズド松戸の森谷です。
上記の写真は辛いことした後の森谷です。笑
なぜこうなったか、順を追って説明していきます。

時を戻そう

10月中旬、午前8時頃-。
この日は石岡市にあるやさとブルーベリーファームさんに行くために、松戸店スタッフ向井さんと守谷店スタッフ西山さんと一緒に北条大池に集合しました。

本日の付き添いスタッフ。

やさとブルーベリーファームまでは色々な行き方があるのですが、せっかくつくばにきているので、山を堪能しながら行こうということで、登り多めのルートで行く事になりました。

アテンドしてくれる西山さん、午前3時から乗ってるそうです。。。

まずはアップがてら定番の不動峠…ではなく、最近、守谷のお客様がよく行くという勾配キツめの坂(名は無いらしい)を登りにいきました。

アップはいつも元気な森谷。

勾配はきついですが、距離は対してなかったので最後まで行けると思ったのですが、連日の雨の影響で、路面が苔で滑りやすくなっており、スリックタイヤでは全く進まず…。
しかもこの坂は頂上が行き止まりになっており、来た道をまた下るわけですが、これまた苔のせいでまともに自転車に乗れず、ほぼ自転車から降りて下まで下りました。

苔が多くて滑りやすい路面状況。

名もなき坂をどうにか下り、次は不動峠を登ります。

不動峠

約半年ぶりの不動峠でしたが、先ほどの名もなき坂のおかげ(?)で思っていたよりは登れました。

よく見る不動峠の石碑。裏にはバイクラックもあります。

この時点ではまだ元気だった森谷。しかし、このあと地獄を見る事になります。。。

地獄の始まり

その後スカイラインを通り、風返し峠から湯袋峠を下ります。

途中で松戸店のお客様も合流し、4人で行く事に。

上の写真の場所がT字路になっていて、いつもは右に曲がるのですが、今回は左へ。ここから先は初めて行くルートだったので、不安でしたが、みんながいるから大丈夫だろうと、謎の安心感で進んでいきました。

道も綺麗だったので、何も考えずに進んでいきました。

しばらく進むと、右側に林道が見えてきます。通称・幽霊峠。いかにもな雰囲気のこの幽霊峠。向井さん曰く、本当に幽霊が出るとか出ないとか。。。
前日に向井さんから怪談話を聞いていたので、登りのキツさよりもそっちの方が気になってしまいました。
登り坂自体は西山さんにアドバイスをもらいながら登ったので何とか登り切れました。

幽霊峠

幽霊は出なかったのですが、途中で大き目のイノシシが出た時はかなり焦りました。笑
さすがにイノシシの写真は撮れなかったのですが、大きさ的にはマウンテンバイク位のサイズはありました。
因みにイノシシに遭遇したら高いところ(木の上など)に避難するのが良いらしいです。

仮に追いかけられていたら終わってました。笑

イノシシから難を逃れた後、きのこ山に行きました。看板には足尾山と書いてありましたが、この辺の地理はよくわかりません。笑
ここからの景色も非常に良かったですが、更に上に絶景があるという事で先に進みます。

山の区切りが分かりにくいですが、ここがきのこ山っぽいです。

へばってます。笑

既にガス欠寸前の森谷。ですが、上まで登りきると、そこには素晴らしい絶景がありました。

筑波の街並みを一望できる最高のロケーション。
ここはハンググライダーの離陸場で、ここから下へハングライダーで飛べるそうです。
高いところが苦手な私としては信じられないスポーツです。笑

高いところは苦手ですが、一度は空を飛んでみたいです。

このまま寝たいです。笑

既に枯渇してきた森谷ですが、皆さんの「あと少しでつきますよ」という言葉を信じてペダルを回しました。

サイクリストの「あと少し」は信用できないんだよなぁ…。と思いながら登る図。笑

いつの間にかつくばでも長い登り坂で有名な加波山を登っていました。
茨城のスタッフやお客様のなかではメジャーな山らしいのですが、森谷は初体験。
ただ、枯渇している状態の森谷としては、もはやどの山を登ろうと辛いのは変わりません。笑

途中の風車。この辺りまでは記憶があります。笑

すると、急にペダルを回す力がなくなってきた森谷。意識も朦朧としてきて、体が急激に寒気を感じる。。。
ハンガーノック状態になってしまいました。
ハンガーノックとは、所謂、低血糖状態で、体内に蓄えられた栄養源であるグリコーゲン(糖質)を使い切ってしまうことで起きます。
症状としては低血糖による眠気や寒気、脱力感などがあり、最悪の場合意識を失って倒れてしまいます。

補給もほぼ無しで登り続けたツケが回ってきました。

私の場合、登り返しで踏み込もうとしたら急に体に力が入らなくなり、猛烈な睡魔と体の震えが襲ってきました。
幸い、登り区間は終了し、下りに入ったんのですが、今度は下りの冷風に身体を冷やし、寒気が一層強く感じました。
しかもこの日は気温も25℃と比較的暖かかった為、ウィンドブレイカー無しで乗り出したので、もろに冷気を浴び続けました。

この時ばかりは真夏の暑さが恋しくなってました。。。

実は登り以上に下りが苦手な森谷。寒さを回避するのはさっさと下るのが一番の解決策なのですが、急勾配と苔の影響でスピードが出せず。
余りの下り区間の長さに「このまま地獄に落ちるのか?」などと訳の分からないことを妄想していました。笑

やっとの思いでやさとブルーベリーファームまでたどり着く。

どうにかこうにか激坂を下りきった森谷。体感1時間くらい下っている感じがしました。笑
そこから10分ほど走って目的地のやさとブルーベリーファームへ到着。

やさとブルーベリーファーム

ここはその名の通りブルーベーリー農家の方が営んでいるお店です。
特にブルーベリーを使ったジェラートが有名です。
身体は冷え切っていたのですが、とにかく糖分を欲していたので、
とりあえずお店に入ろうと思ったのですが、人の気配が全くなく、お店の電気も消えている…。
もしやと思いよくよく看板を見ると、

まさかの定休日でした。笑
定休日と知った瞬間、初めて膝から崩れ落ちました。笑

目をつぶるとそのまま寝落ちしそうです。

もはや立つ気力すらない状態の森谷。
しかし、いつまでもここに居座るわけにもいかないので、最後の力を振り絞って近くのコンビニ(セイコーマート)へ乗り出しました。

このコンビニまでの距離が永遠に感じました。笑

みんな大好きセイコーマート。

10分後、ついにコンビニに到着。品揃えが豊富なことで有名なセイコーマート。しかも安い。
茨城のサイクリストが行きつけににする理由が分かります。残念ながら千葉や都内には展開していないとの事。
残念過ぎます。。。

向井さんオススメ・山わさびおにぎり

反省

今回、色々と反省するべきことがあるのですが、まとめると

①、補給食をちゃんと持っていく。(特に初めて行くルートの時は)
②、山に行く時はウィンドブレーカー等を持っていく。
③、無理そうなところは無理しない。笑

当たり前と言えば当たり前なのですが、①と②に関してはめんどくさがってもっていかなかったりすることが、ここ最近あったので、改めて、前もった準備の大切さを実感いたしました。
③に関しては気持ちの問題のようなところではありますが、体力に限界がきて、これ以上行くと迷惑かけてしまう…。と思ったら、ギブアップする勇気というのも大切です。
私は幸い、自力で家まで帰れましたが、一歩間違えれば山の中で、救急車を呼ぶことになる、なんてことも起こりかねないです。

気温も下がり、すっかり秋らしくなってきたこの時期。乗りやすいこの季節だからこそ、今一度、ライドの準備をしっかり見直していきましょう。

ではまた!