ドマーネAL2をフロントシングルの SRAM Rival1 に組み換えました!

こんにちは!柏店の大高です。

今回は新車の「TREK Domane AL2 Disc」のコンポーネントを組み替えた上でご納車させていただきましたので、そちらをご紹介いたします!

2*8段ギアから1*11段の Rival1 への組み換え

今回ベース車両となるのがTREKのエントリーアルミロードのドマーネAL2ディスク。

機械式ディスクブレーキとリア8段変速のシマノ・クラリスを組み合わせた今季人気モデルの一つです。
価格も税抜で10万円台と、改造のベースにするのにはコストパフォーマンスに優れた一面もあります。

ドマーネAL2標準の機械式(メカニカル)ディスクブレーキ

今回は油圧式ディスクブレーキには変えず、標準の機械式ディスクブレーキを使用し変速機周辺のみの換装で、比較的コストを抑えた上でフロントシングル化・11速化をしました。

コンポーネントはSRAMの Rival1 を選択!

当初の予定ではシマノの「GRXシリーズ」でフロントシングル化と11速化を進める予定でしたが、昨今の自転車関連部品を取り巻く大規模な遅延でご提案が難しく、代替案としてスラムのコンポーネントを提案させていただきました。

SRAMの Rival1 シフター

スラム謹製のDouble Tap変速レバー

スラムのコンポにもGRXには負けない魅力があります。その代表格である「Double Tap」レバーは、変速方法・変速フィールに独特の個性を発揮しています。

一本の変速レバーでギアを上げる・下げるの動作ができ、ブレーキレバーが一方向にしか動かないようになっているなど、好みは別れますが使えば納得の性能です。

フロントシングルなので、左レバーには変速機構がない

フロントシングル化に伴いフロント変速機は装備されていないので、左レバーは単純なブレーキレバーのみのソリッドな構造になっています。

綺麗に並んだ11枚のカセットスプロケット

カセットスプロケットは11-32Tです。
アドベンチャーバイクのようなロー42Tのワイドなカセットも選択できます。今回は走るフィールドが一般的なローディーと同じシチュエーションのオーナー様なので、この歯数の選択で行きます。

SRAMの Rival1 の変速機

強力なテンションでチェーン落ちを最小限に抑えるリアディレイラー

そしてこちらがRival1(ライバルワン)のリアディレイラーです。
2*11段変速のRival22と異なり、強めのテンションでチェーンを張ることでフロントチェーンリングからの脱チェーンを防いでいます。見た目はMTB系の変速機とさほど変わらないですね。

クランクはあえて標準モデルで!

クランクもSRAMのRival1のもので行くという選択欄もありましたが、今回はあえて標準仕様のShimanoシリーズ(いわゆる無印)のFC-RS200を利用し、チェーンリングの変更のみにしています。

シクロクロッサー御用達、ウイックワークスのチェーンリング

オンザロードのブログで度々ご紹介している「WICK WERKS」(ウィックワークス)のチェーンリング。5穴の汎用チェーンリングで扱いやすく、値段も手頃な優等生。
歯数は40Tを選択しました。

「シンプルは世界を救う!」How To フロントシングル

※ここからかなりマニアックなお話なので、飛ばしていただいて大丈夫です!

標準仕様でシマノ・クラリスの50-34Tのコンパクトクランクと12-28Tのカセットが組み合わされているので、ギアレシオのお話をすると、ローギアが標準のインナーローとほぼ同じぐらい。

40T:32T=34T:27.2T(理論上の歯数)

逆にトップギアは標準状態のトップ2~3枚が無くなったイメージです。

40T:11T=50T:13.75T(理論上の歯数)

なので、一般的なサイクリストがよく使うギアを11速の間に詰め込んだ感じですね。

165mmに変更しています。

またオーナー様のご希望で、クランク本体も165mm長の物に変更しました。(サイズ49の標準クランク長は170mm)
SRAMのRival1やForce1のクランクも検討しましたが、165mmのラインナップがそもそもなかったため、シマノの5穴クランクとサードパーティ製のチェーンリングの組み合わせに落ち着きました。

スリムでお手入れのしやすそうなクランク周り

ご覧の通り、クランク周りからフロントディレイラーやインナーギア、そしてチェーン脱落防止のデバイスが無くなったことにより、スッキリとした見た目となっています。

お手入れがしやすい上に、軽量化にも貢献しているので、言うことないですね!

コンポーネントの組み換えご相談お待ちしております!

今回は新車のドマーネAL2 Discをベースにさせて頂きましたが、オーバーホールなどのメンテナンス時にも組み換えを承っております。

肝心な費用ですが、2*10段変速と油圧式ディスクブレーキのシマノ・Tiagraを採用した上位グレードのドマーネAL4ディスクに+α下ぐらいの価格でして、税込みで20万円を切っています。

メンテナンス時の組み換えもお承りいたします!

重量も9キロ台前半までに軽量化できており、ホイール交換まで行えば8キロ台も余裕で狙えてしまいます。

「どうしても11段変速のモデルに乗りたい!」「フロントシングルに興味がある!」「輪行が多いからむしろ機械式ディスクブレーキの方がいい!」といったご希望にも応えやすいかと思います。

他にも機械式ブレーキのまま、シマノ・105などへの組み換えも承っておりますので、ぜひご相談ください!