10000UPチャレンジDay 1

導入編でご紹介した、変態クライマーが集うライドへ挑める事になった守谷店西山です。

10000UPチャレンジDay | 桁違いのクライマーたちへ

本イベントのルールで大事なところの確認。
・チャレンジャー全員で走るグループライドではなく、各自のペースで走るフリーライド方式
・制限時間は設けているものの、過ぎたからと言って失格になるわけではない。
順位を競うイベントではない

ここ、テストに出るくらい大事なところです。
皆と協力しながら走ってもいいけど、自分のペースを大事に完走を目指してね!ということ。

準備段階から勝負は始まっている

1週間前から天気とにらめっこ。
どうやら両日共に雨から逃れられないようだったので、事前の準備として
・オイルを粘度の高いワコーズ・パワーを選択
・フレームの汚れを落としやすくするため、ワコーズ・バリアスコートでフレームをコーティング
・ロングライドなのでハンドル部分へフロントバッグ装着(最近のロードバイクは内装無線でバッグがつけやすい)
・エリートの970ml入るボトルを2本準備
・フロントバッグ内に塩分のタブレット、補給食を準備
・雨の中を2日走ることを想定してイナーメ・レインジェル、シューズ2足、ヘルメット2セット、ウィンドブレーカー2着
などなど

荷物が盛り沢山で準備が大変でしたが準備で手を抜くとライド中、死にそうな思いをすることになるかもしれないので入念にしておきます。

駐車場へ到着するとバラバラと雨が降り出してきましたが、バイクの準備を始める頃には小雨に変わり、とりあえずびしょ濡れにはならず準備完了。
ブリーフィングを行う道の駅川場田園プラザへ移動します。

ブリーフィング

5時スタートとなるのでそれまでに顔合わせ・注意事項の説明・チャレンジの概要などの打ち合わせがあり、スタートが刻一刻と迫ってきます。

持ち前の人見知りを発動させ誰にも話しかけることが出来ず、周りをキョロキョロ…
とりあえず流れに身を任せる作戦で行こうと心に決めました。

1日目スタート

定刻になり、チャレンジャーたちが一斉にスタートしていきます。
スタート直前にまた雨脚が強まり、皆ウィンドブレーカーを着用しながらとなりました。
流れに身を任せて作戦の結果、前から4番目くらいの位置。

レースでは無いので位置や順番などはそこまで重要では無いのですが、せっかくならばトップ選手の走りが見れる前の方で…と思ったのが地獄の始まり。

この後、過去一キツいライドがはじまります。

コース1:日光白根山upコース
先頭は公式チャレンジャーの高岡さんがペースを作っていく。
序盤の緩斜面もゆっくりでは無いにしろ一定ペースで淡々と。

異変を感じたのは開始5kmの2kmくらいの登り。
(あれ…これ200km走るペースか??)

はじめは10名を超える長い集団だったが、早々に4名に絞られることに…

先頭の高岡さんを始め、自分の後ろにパンチさん(愛称)、サポートライダーの金子宗平選手。
パンチさんはエンデューロレースを主戦場とし、ヒルクライムは苦手とのこと。
(結果的に自分より強い選手だと後半に思い知らされました。)

金子選手は今年の富士ヒルエキスパートクラスで優勝したり、筑波山の不動峠を9分14秒で登る方で、ヒルクライムレースに出ている自分にとって超有名人。
自分の実力では完走が怪しいペースだが、一緒に走れている貴重な経験を少しでも長く…と思い付いていくことに。

コース1の山場・スタート地点から30km地点の丸沼高原スキー場
距離6km,平均勾配5%,獲得標高330m
緩斜面がずっと続くコースなのでしっかり後ろに付き風よけさせていただく。
まだまだ始まったばかりなので、余裕ではないがまだお話ができるくらいでゴール。
このあたりからちょこちょこパック内でお話ができる距離感になってきてホッとしました(笑)

各ポイントには運営さん方が待機しており、ドリンク・補給食の提供があり、補給のことを考えなくても大丈夫なくらいしっかりサポートされています。


さて、コース1の山場が終わり、ここから道の駅あぐりーむ昭和を経由し、スタート地点の道の駅川場田園プラザへ戻っていきます。
丸沼高原スキー場のトイレが結構離れた場所にあり、休憩している際に後続のメンバーが続々と登っていきます。
中には補給そこそこにすぐスタートされる方も。

早々にスタートされた方々の5~10分後にこちらもリスタート、ペースアップして先頭を追いかけます。

後ろ着き位置のはずなのに細かいアップダウンで足が削られていき、いつ千切れようか考え始めました。
この時点の残り走行距離150km….


丸沼高原スキー場で先行された方々を道の駅あぐりーむ昭和で捉える事ができ、運営さんが準備してくれた果物や補給食を頂きます。

補給食の他に、東京電力パワーグリッドさんが電力を供給してくださり、ライトやサイクルコンピューターの充電もその場でさせていただけました。
(ガーミン エッジ1040は2日500km走って50%近く残っていたので充電のお世話にはなりませんでしたが、バッテリーの心配をしなくていいのは助かります。)


手早く休憩を済ませ、コース1のゴールである道の駅川場田園プラザを目指します。

スタートから100kmほど過ぎたあたりで、今まで先頭固定で引き続けてくださった高岡さんから初めてローテーションを促され、前へ出ます。
なるべく同じペースで走りたいところですが、無理をすると自滅してしまうので、無理のない程度で程々に頑張る。

ある程度先頭を引いたら回そうと思っていたが、細い道に入っていきミスルートを連発。
見かねた金子選手が前に出てくれますが、速度が尋常じゃない…

マップに速度を表示させていなかったので、時速何kmくらい出ていたかわかりませんが、パワーは常に300W~350W(5倍~5.8倍)を示し、緩斜面の下りではギアが足りず足を回しきってしまうほど。

心の中では(あと100km以上残っているんだからやめてくれ!!もう保たない!!)と必死に粘りましたが、耐えきることが出来ず金子選手の後ろでローテーションを促す。

無理して間を開けてしまうと、後続に迷惑がかかってしまうので最後尾につかせてもらう。
その後コース1の最後の登りに入り、ペースが緩んだおかげでなんとか道の駅に帰ってくることができましたが、金子選手が先頭を引いていた数kmによって自分のHPは0になりかけました。


無事にではありませんが、なんとか千切れること無くコース1完走。
もうすでに疲労困憊で、残り110km2500mUPも残っていると思うと先が思いやられる。

すでにスタートしたそうな高岡さんだが、2日間取材に来てくださっているバイシクルクラブさんから取材と写真撮影を受けるために、30分ほどの休憩をとれることに。
(ちなみに運営さんが予定していたタイムテーブルを大きく上回る速さで戻ってきていた模様)

ある程度お話が終わったところでコース2至仏山upコース へ向かいます。
こちらのコースはスタートからひたすら登り続け、ゴール前に少し長めの登りが2本となっています。

ここまで長々と綴ってきましたが、コース2はあっという間です。

道の駅川場田園プラザをスタートしてから45km、道の駅みなかみ水紀行館に付くまで終始無言で淡々とペースを刻みます。


道の駅みなかみ水紀行館にておにぎり2個と羊羹・パンなど補給し、最後の65kmに臨みます。
ここからさらに20km登り続けると聞いた際には、いつもなら喜ぶところですが、さすがに気持ちが滅入りました…

長い登りでもペースが一向に変わらず、皆さんの強さに脱帽です。

ゴールまで残り50km。ついに限界を迎えパックから千切れました。

どんどん小さくなる背中を見送りながら一緒にゴールできなかった悔しさに苛まれました。


その後は立ち止まらないよう何とかペダルを回し続けることしかできず、気づいたら最後の登りを超えていました。
残りは下りですが、足が今にもつりそうな状態な為、惰性でなんとか道の駅川場田園プラザへ…

最初にゴールした高岡さんとは40分以上差があり、2番目にゴールしたパンチさんも途中で千切れたらしく、自分の15分ほど前についたとの事。

トップ選手のフィジカルの強さ、走り方など見ていて勉強になることが多かったものの、その代償は計り知れませんでした…

これが明日も続くとなると完走が怪しくなってきました。

2日目に続く

10000UPチャレンジDay 2