今付いているパーツ、状態は大丈夫??

今年も残すところ1ヶ月になりました。
こんにちは、守谷店西山です。
例年なら既にこたつを使っている時期なのですが、まだ押し入れに眠っているあたり今年の冬はまだ暖かいほうなのでしょう。(私の冬は10月から始まっています。)

寒くなると自転車に乗る頻度が下がってくるかと思われます。
長く自転車に乗らない時期に入るとフルオーバーホール(車体から全てのパーツを外し、再組み立てを行うメンテナンス)のメンテナンスで車体をよくお預かりします。

お預かり頂く前に、ないしはメンテナンス中に発覚したちょっとわかりにくい消耗パーツ達をご覧いただけたらと思います。

歴戦の消耗パーツたち

守谷店ではメンテナンス時に見つけたすごい消耗orレアな故障パーツを飾っている棚がカウンター近くに展示しています。
その中から選りすぐりたちをご紹介。

1.チェーンリング

一見普通のチェーンリングですが、歯の部分をよく見るとすり減りすぎて触ったら怪我をするレベルで消耗しています。

ここまで減ってしまうと変速がしにくかったり、チェーンの摩耗が早くなってしまったり、チェーン落ちが頻発したりします。
このチェーンリングはローラー台にセットしたままの、インドアトレーニング用バイクについていたものになります。
毎日、高負荷にさらされ、外で乗らないからチェーンがいつまでも綺麗で注油をあまり行わなかったのが原因となります。

インドアトレーニングが一般的になってきたならではの消耗パーツですね。
心あたりがある方も多いのではないでしょうか。

2.ディスクローター

近年主流になってきた「ディスクブレーキ車」のブレーキ部分のパーツ。
こちらもパッと見で消耗しているかどうか判断が難しいです。

新品のディスクローターの厚さは「1.8mm」
交換時期はローターに記載がある通り「1.5mm」となります。

さて、こちらのローターの厚さは…

「1.2mm」と大幅に既定値を超えていますね。
画像のディスクローターはシマノ・デュラエースモデルですが、こちらのモデルは放熱性の高いアルミ材をステンレススチールで挟んでいる構造になっています。
削れているのはステンレススチールで、もう少し削れるとアルミ材が露出し制動力が著しく下がります。
いきなりブレーキが効きにくくなったり、けたたましい音を出し始めたら身の危険を感じてしまいます…

このローターの持ち主はヒルクライムが好きな方で、降りでローターがたくさん削れました。
山好きな方は要チェックですね。

3.ディスクブレーキパッド

消耗品の代表格ブレーキパッド。
リムブレーキの場合はパッと見で消耗しているか否か判断が容易ですが、ディスク車の場合はちょっとわかりにくくなっています。

こちらの方はブレーキをかけたらすごい音がなったとお持ちいただき、確認したところブレーキパッドの台座まで削れていました。
油圧タイプのディスクブレーキ車ですと構造上、パッドのヘリ具合がわかりにくいため、車輪を外し覗き込むか、パッドを外して確認する必要があります。

4.ボトムブラケット

ボトムブラケット(BB)とは、フレームに取り付けクランクを差し込む見えにくい部分になります。

パーツ単体で見ると下の画像になります。
こちらは新品。

そしてこちらが…

離れていても分かるくらいサビサビですね。
ここまで錆びていればすぐ分かるだろ~と思いますが、クランクを外さないと外見では判断が難しく、外してみたら…ということもしばしば。
チェーンリングがない側(ノンドライブ側)は雨や水などが当たりやすく、錆びやすいので1年~2年で状態を確認するのがおすすめです。

5.プーリー

リアディレーラーに2つ付いている小さな歯車。
近くでよく見てみると…

裏側までつながった亀裂が入っていました。
こうなると歯車が綺麗に回転できなかったり、変速に影響が出始めます。

無理な変速をしたり、劣化すると亀裂が入る可能性があるので、ギアに優しい、力を抜いた変速を心がけてあげるとパーツの寿命ものびていきます。


さて、外見では判断が難しく、でも消耗しやすいパーツ達を一部ご紹介させて頂きました。
ブレーキ関係は下手すると命に関わる部分でありますし、BBは走りに影響してくるパーツです。
本格的に寒くなる前に一度バイクの状態を確認してみませんか?
オンザロードではいつでもご来店をお待ちしております。