快適なライドはフィッテイングから!Retül Fit 講座受講してきました!

スペシャライズド松戸の森谷です。
先日、スペシャライズドジャパンにてRetül Fit(リトゥール フィット)の講座を受講してまいりました。
今回はその講座の様子をお伝えいたします。

Retül Fitとは?

スペシャライズドのバイクフィッティングサービス・Retül Fit。スペシャライズドショップに行かれた方やロードバイク歴の長い方は一度は耳にしたことがあると思います。

Retül Fit は、自分の体の悩みや痛みを生む根本的原因などを分析し、そのデータをもとに、現時点での最適なポジションへと導いていくというものです。

Retül Fit
料金:¥33,000(税込)
所要時間:4時間前後

身体にモーションセンサーを取り付け、実際にバイクを漕いでもらいながら、データをとっていきます。

例えば!この様なお悩み、ありませんか??

「サドルの高さ(または前後位置)が適正かわからない」
「なぜかいつも漕いでいると左の膝だけが痛くなる」
「長時間(長距離)疲れないポジションで乗りたい!」
「パワーが伝わる最適なポジションを知りたい!」 etc…。

自転車は非常に感覚的な乗り物でもあるので、これは本当に正しい乗り方なのか?というのが明確に出せないでいました。
しかし、このRetül Fitを行うことで、今まで皆さんが感覚でしかつかめなかったものが数値で現れるので、どこをどれだけ動かせば良いのか?サイズは変えた方が良いのか?というのが知ることができます。

Retül Fitの流れ

ここでRetül Fitの大まかな流れをご説明いたします。

①インタビュー
まず初めに、ライダー(Retül Fitを受ける人)に色々と質問をしていきます。病院でいうと問診のようなものです。
今回のフィッティングでの目的、自転車&スポーツ歴、ケガ、気になるところ etc…。
特にフィッティングの目的をはっきりさせておかないと、何を基準にフィッテイングしているのかがわからなくなってきます。

ライダーの自転車の乗り方や最終的なゴールをここで明確にしていきます。

②アセスメント
アセスメントでは、関節の可動域や筋肉の柔軟性、坐骨結節幅といった、身体的な特徴を見ていきます。
ライダーの身体的特徴を把握することによって、どのようなポジションが最善なのかを判断する材料になります。
骨の箇所、歪み、長さなども計測していきます。

因みに写真は骨盤の位置の確認中。

森谷、ハムストリングスの柔軟性チェック中。非常に身体がカタイ・・・。

勘違いしがちですが、これは関節の可動域や筋肉の柔軟性の確認であって、必ずしも体が柔らかい方が良いとか、可動域が狭いからダメと言う事ではありません。
あくまで、今の身体の状態にあったフィッテイングをしていくので、アセスメントの時に無理をする必要はありません。

③フィット
MUVE SL(ムーブ)というフィットバイクにまたがってペダリングしていただき、3Dモーションキャプチャーを用いて身体の動きを読み取りながら、サドル高やハンドル高、ステムの長さなどの数値を出していきます。そして、その結果を受けてバイクへ数値を再現していきます。必要に応じて、サドル幅の変更や、クリート位置の調整なども行います。

冒頭に写真を貼りましたがこんな感じです。

ジオメトリーや各パーツの部位をセッティングできるMUVE SL

④フォローアップ
フィッテイング終了後、MUVE SLで合わせた設定をデータに残し、ライダーのバイクに落とし込みます。
フィッテイング後のデータは書面もしくはメールにて送信することも可能です。

バイクの計測ポイントの機材を合わせてセンサーを飛ばし、適正ポジションに合わせた数値を残していきます。

以上が一連の流れです。
所要時間はライダーによりますが、概ね4時間前後はかかります。
緻密にやる以上、どうしても時間を要してしまいますが、その分みっちりやるので、疑問点、不安な点などを解消できるかと思います。

Retül Fitをやってみた

講座では2人組になってフィッター役とライダー役を交互に行いました。
2日間に分かれて講座は行われ、1日目は私がライダー役でフィッテイングをしていただきました。

計測中

因みに私はハンドル幅とポジションを見直していただきました。私は身長に対して肩幅が広いので、ロードバイクを始めた当初(4年くらい前?)からハンドル幅&ポジションにはずっと悩んでいました。
「でも、ハンドルを変えるには作業が大変だし、費用もかかる、何よりいざ変えてみてサイズが合ってなかったらどうしよー・・・
というのが堂々巡りで脳内を駆け巡っていました。

この肩幅のせいでよく幅を見誤って(?)肩を柱にぶつけます。笑

それが今回Retül Fitを受けて、1発で解決しました。ハンドル幅、ハンドル高、ステム長などをその場で変えられるので、即座にポジションを確認できます。
しかも、数値でポジションの根拠が裏付けされるので、変えた後の「これでホントにあっているのかなー?」という不安感も無いです。

4年間の悩みが僅か4時間で解決できました。今では快適に乗らせて頂いてます。ポジションに悩んでいる方はやってみる価値アリです!

サドル位置も大分調整されました。悪いところを次々と調整してくれるいわば自転車の整体といった感じです。

2日目は交代して私がフィッター役に。
店舗でスタッフに協力してもらって、散々練習&勉強はしてきたので一通りの手順は頭にはいっていました。しかし、いざ初対面の人のフィッティングとなるとかなり気を使うので、精神的に疲弊しました。笑

体に触れる作業が多いRetül Fit。ライダーに不快感を与えないよう、慎重に作業していきます。

今回指導役で来てくださった渡邉勇大氏(左)。フィット歴10年、通算件数1000件以上のベテランフィッター。

機材も多く使うのでその使い方もしっかりご指導していただきました。
これだけの高性能機械を使うのもスペシャライズドならでは。

Retül Fitで使用する機材一部。最初は何が何だか分かりませんでした。笑

データの収集と計算はRetül Fitにおいて最重要事項。ここからミリ単位でポジションを調整していきます。

講座を2日間受講し、無事にフィッターの資格を取得することができましたー!ありがとうございます。
これで私も晴れてフィッターの仲間入りできました。
バイクフィッテイングでお困りの方は、ぜひスペシャライズド松戸へご相談ください。
宜しくお願い致します。

ではまた!