今日からできる梅雨を安全に乗り切るためのセルフチェック3点

つくば店の渡邊です。ライド前の雨は大嫌いですが、ライド中の雨は好きです。

もはや梅雨入りしてしまったんではないかと思うほどの5月、関東では6月7日頃が梅雨入りではないかと言われていますが皆さんバイクのチェックや準備はお済みですか?

ブレーキ編

路面が濡れているときのブレーキのかけ方として”乾いている路面のときよりも手前からブレーキをかけ始める”のは皆さんご存知かと思いますが、その止める役割を担っているブレーキの状態は皆さんどうでしょうか?リムブレーキのバイクをお乗りの方は目視で状態を確認できますが、ディスクブレーキのバイクですとなかなか目視では確認しづらいことも多いかと思います。

パッド比較

左がまで減りきっていない状態のパッド、右が使用限度を過ぎてしまっている状態。

上の写真のように使用限度を過ぎてしまっていると、いざ止まろうとした際にブレーキが効かないどころかブレーキのキャリパーやローターをも痛めてしまいますので日頃からホイールを外して確認することが望ましいです。ホイールの着脱に不安がある方や、ご自身では判断できないときには1,2分でチェックできますので気軽にお申し付けください。

新品の状態だと2mmほど厚さがあります。0.5mmあたりで交換時期といった感じでしょうか。

チェックの際にはライトで照らして上げると確認しやすくなります。もし減っていなくてもついでにキャリパー周辺を掃除してホイールを戻してあげれば完璧ですね!

ディスクブレーキについて簡単にまとめたものはこちら

タイヤ編

さてブレーキに続き、これも止まることに非常に関係のあるタイヤについてです。ブレーキの力はブレーキパッドやローターやキャリパーだけで完結するものではなく、路面の摩擦やタイヤの状態などにも左右されます。雨で濡れている路面を安全に走りたければ必ずタイヤもチェックしてください!

かなり使い込まれたタイヤの写真です。表面が固くなりひび割れも起きている状態です。

上の写真の状態のようなタイヤだと、カーブでバイクを倒し込んでいったときに一気にスリップしてしまったり、表面が固く本来のグリップが発揮できずにタイヤがロックしやすくもなったりします。パンクしていないからと長い間同じタイヤを履いている方は要注意ですよ!

タイヤの種類によっては車などと一緒でスリップサインがあります。

可能であればライド後にタイヤをウエスなどで軽く掃除してあげながら表面をチェックしてあげてください。傷や異物が刺さっていないかチェックすることもトラブルを未然に防ぐのに有効です!

小さい傷に見えても裏側に貫通しているなんてことも。

タイヤは劣化してしまっているとパンクしやすかったり、走りが重くなってしまったりといいことがありません。ブレーキの摩擦力と漕いだ力を路面に伝えてくれているのもタイヤです、”タイヤに感謝ですね!”タイヤチェックする際にホイールを外してブレーキもチェックする習慣をぜひ付けておきましょう!

タイヤ交換を考えている方はこちらもぜひ読んでみてくださいタイヤ交換!ついで「まごころ」メンテナンス!

バーテープ、グリップ編

ブレーキヨシ!タイヤヨシ!さて最後はハンドリングに関する部分です。劣化したハンドル周りはどんなに良いグローブを装着していても、滑ってしまったりバーテープの場合は解けてしまったりなんてこともありえます。常に握っていて変化を感じ取りにくいかもしれませんが、見た目や素手で握ってみて確認しましょう!

同じところを握り続けていてその箇所の表面が剥げてしまっています。他の場所は大丈夫でも一番握る部分が劣化しているなら迷わず交換しましょう。

写真のように表面が劣化していれば一目瞭然ですが、室内でローラー台なども多様される方は汗が染み込んで金属のハンドルに悪影響を及ぶすこともあります。いざ外に走り出して雨に振られてから慌てるよりも定期的な交換をしておきましょう。

個人的に一番好きなバーテープはボントレガーのグリッピータック。薄手ですがシクロクロスの泥だらけのレースでもハンドルから手が滑ることはありませんでした。マウンテンバイク以外は素手でしか乗らないのでこのバーテープ一択です。

梅雨のセルフチェックいかがだったでしょうか?梅雨の時期だけではなく日頃からセルフチェックを習慣づけておけば、1年間快適なサイクリングライフを過ごせるのでぜひ挑戦してみてください。