E-bikeのバッテリーはどのぐらい持つのか?【実際に乗ってみた】

trek verve+

柏市に引っ越してからというもの、「E-bike」(Eバイク)の存在が激しく気になって仕方がないスタッフ大高です。

皆さんこんにちは!今日は店休日の水曜。自転車店は水曜日を定休にしているところが多いので、それに合わせて都内各所では問屋さんの展示会やメーカーのセミナーが開催されています。

今回も問屋さん筋が密集している台東区は浅草のイベントホールで合同展示会が行われており、電動アシストスポーツバイクの「Verve+」(ヴァーヴプラス)に乗って行ってきましたので、バッテリーの消耗具合なども含めてレポートしていきたいと思います!

そもそもEバイクとはナンゾや

Eバイクは電動アシスト自転車のスポーツモデルとして、また原付バイクの代用品として、昨年頃から注目されだしたスポーツ自転車です。

TREKでも2018年モデルとしてBOSCH製の電動ドライブユニット「Active Line Plus」が組み込まれたVerve+を展開しております。今年にはさらなる上位機種として「Dual Sport+」が登場する予定です。

https://otr.jp/blog/2018-ebike-verve-02/

前日の閉店後にバッテリーをフル充電。ヴァーヴプラスに搭載されるBOSCH製のバッテリー「PowerPack 300」は満タン状態から最大で100km(Ecoモード時)航続できるそうです。

今回は走行モードを長距離走行向きとされ、下から2番めのアシスト量になる「Tourモード」に固定して行ってみたいと思います。

メーカー公式ではTourモードでの航続可能距離は65kmとしていますが、ディスプレイでは95kmを示していますね。ここに表示されている数値は過去の走行データをもとに算出しているので、アシストに頼らない“ 燃費の良い運転 ”を続けると、このように航続距離が伸びたりと、常に変化していきます。

メーカー発表の航続距離は、坂道を交互に走るような走行条件下での目安なので、平地中心のツーリングだったりするとそれ以上の距離を走れたりします。

⇓ BOSCHでは以下のような走行パターンを繰り替えした場合での航続距離をカタログに乗せています。

逆に山ばかりを走り込むと、峠の半ばにして早々とバッテリーが切れてしまうということです・・・

都内の展示会場へGO!

天気は快晴!でも砂埃がスゴイ・・・
それもそのはず明け方より「強風注意報」がでており、北から風速5m以上の風が常時吹いております。

砂埃で写っていませんが、この奥には富士山が見えます。

江戸川に出てからは都内に向けて南進するので、ほぼ追い風。強風のアシストを全開に受けて、葛飾区の水元公園まではスムーズに来れました。

電動アシストが切れる時速24kmを上回る速度で走っていたので、ほとんどモーターの恩恵をうけていなく、バッテリーはあまり消耗していないはずです。

この北風をモロに受けながら帰ることはまだ想像したくない・・・

都内に入ってから増えるストップ・アンド・ゴー

さらに中川を渡って常磐線の綾瀬駅まで来ました。片道30km強の行程なので往路の半分は過ぎましたね。

綾瀬付近の市街地は信号が多く、ストップアンドゴーを繰り返す典型的な都市型の道路です。Eバイクの本領を発揮するのがこういった市街地の道です。

停車時から僅かなペダリングで巡航速度まで回復できるので、「停車 → 発進 → 加速 → 減速 → 停車」 の一連の流れが苦になりません。一時停止できちんと左右の確認をしても、心と体力に余裕を持てるので、ある意味では安全な自転車とも言えます。

バッテリー残量の中間成績

それではここまでの成績を見てみましょう。

柏市の自宅を出てからの走行距離は24km弱航続可能距離は103kmとなりました。

ヴァーヴにはハイブリット自動車のような回生ブレーキにより充電機能はついていないので、バッテリー残量は単純に減っているはずですが、追い風を受けた江戸川での低燃費運転がだいぶ航続距離に反映されているようです。

このままのペースを維持できれば103km走行できますが、帰りは確実にあの強い向かい風が江戸川で待ち受けています。そのときにこれまで残しておいた貯金をどれだけ使うかが勝負になりますね。

近づくスカイツリー

荒川にやってきました。遠くに見えていた東京スカイツリーも徐々に近づき、浅草までさほど遠くないところまで来れたのが分かると思います。

大規模建築物の写真を取るのが好きなオオタカ的には、スカイツリーも決して嫌いではないのですが、ここまで来る過程にあった「東京拘置所」「小菅ジャンクション」「堀切ジャンクション」などの無機質な建築物群に興奮し、少しばかり時間をつぶしてしまいました。

東京都に入ってからは風も弱まり、先程まで砂埃がひどくて見えなかった富士山も、ビルの隙間から顔をのぞかせています。

首都高速6号向島線と並行して走り、隅田川沿いを下って浅草まで来ました。

浅草、案外近い!(笑)

柏店からなら荒川と隅田川沿いを使って江東区をぐるっと廻る、「月島もんじゃグルメツーリング」とか企画できそうですね!

展示会の会場に到着!

ツーリングの企画を考えながらブラブラして、気がつくと会場についていました(唐突)

それにしてもスカイツリーは何処から写真をとっても見切れてくるな・・・

ここからはちょいとお仕事モードです。
諸事情により内部の写真は割愛しますが、自転車業界は正月も関係なく動き出しています。

年始のご挨拶などを一通り済ませたら、浅草寺付近でちょびっと観光。
それにしても人が多い。

ちなみにここまでの走行距離は35km。写真は撮っていませんが航続可能距離は90km台で、東京都内に入ってからの市街地でのストップ・アンド・ゴーでも、あまりバッテリーは消耗していないのかもしれません。

実際には時速20~22km辺りでモーターのアシストは切れるので、平均的なサイクリストのクロスバイクでの航続スピードでは、ほとんどバッテリーを使わないんですよね~

※人力車も除く

そして帰路。江戸川はやはり向かい風。

帰りは往路をほぼトレースし、特にひねりもなく江戸川まで戻ってきました。
やはりというか・・・向かい風がスゴイです・・・

風速5mとか言ってましたが、絶対それ以上ある(確信)

時速15~18km辺りを行ったり来たりしながらノロノロと北上していきます。メーターにはモーターでのアシスト量を表示するバーがあるんですが、この速度域だと常にモーターが働き、ペダリングを後押ししてくれているのが確認できました。

頑張ればもう少し速度も上げられそうですが、これまでの貯金を崩して楽に帰宅する方法を選択。

突風が吹いて急激に速度が落ち込んでも、電動アシストによるトラクションが後押ししてくれるので、低速度域でふらつくことなく走れるのは意外な収穫でした。

総合結果と総評

柏市の自宅に到着しました。
総走行距離は67km。バッテリーはひと目盛りしか減っておらず、航続可能距離もさほど減ってはいませんでした。

江戸川沿いで相当楽をしながら帰ってきたと思っていたので、これは驚きの結果です。実感はないですが、案外頑張ってペダルを漕いでいたのかもしれません。

Eバイクは「横着をしている」「楽をしている」とネガティブに捉える方もいらっしゃるかもしれませんが、モーターによるアシストはあくまでもサイクリストの後押しに徹しているというのが今回感じ取れたことです。

坂道や向かい風などの失速しやすい状況でもふらつきにくいですし、何よりも停車と再加速が楽なので、一時停止により安全確認を積極的にしても苦にならないのがメリットだと思います。


オンザロードではTREKのEバイク「Verve+」(ヴァーヴプラス)の試乗車を全店にご用意しております。

実際の道路環境でEバイクを体験してみませんか?店頭にてお待ちしておりますのでお気軽にお立ち寄りください!