快適に自転車に乗るためのポイント!【②ドロップハンドル編】

こんにちは、柏店影山です。前回からちょっと間が空きましたが、「効率のよい乗り方」「安全な乗り方」を語る?このコーナー。

*前回はペダルのお話しでしたネ。
https://otr.jp/staff-blog/bikeriding-tips-kageyama-1/

ペダル、ハンドル、サドル、「自転車の3つのル」にポイントを絞って。今回は「ハンドル」ロードバイクに使われているドロップハンドルのお話。

「夏に向けてロングライドに挑戦!」「これからレースに挑戦!」という方には、特に気にしていただきたいな~というポイントをまとめてみました。

自転車は ハンドルにぎって 安全に!

マルチポジションを実現してくれる「ドロップハンドル」。色々な場所を握り替えながら疲れを分散できる、長時間ライドにもってこいの存在です。

各ポジションでの握り方を確認してみましょう!

ブラケットを握る(OK!)

基本ポジションとなる「ブラケットポジション」は、体とバイクがしっかりと安定するポジションです。ブレーキレバーや変速レバーにすぐ指が届く握り位置ですね。

ブレーキレバーを2本指で握るときはこんな感じで!薬指と小指、そして親指でしっかりとブレーキブラケットを囲うように握ります。

しっかりと力を入れてハンドルを押さえたいときはこんな感じで。上の写真に加えて、中指の力も使ってブレーキブラケットを握れますね。

ブラケットを握る(NG!)

ライド後半、疲れてくるとこんな感じになっちゃう方、いませんか?

ハンドルの位置が遠すぎると、ブラケット手前を握りたくなるものです。ブレーキブラケットをしっかり握ることが基本です。頻繁にこの状態になっちゃう方は、バイク全体のポジション見直しをおススメします!

これもまたNG。ついついバイクの上でリラックスしたくなりますが(^^;)

これでは、路面からの衝撃で手が簡単にすっぽ抜けてしまう(アワワ)!そんなことがないように、しっかりと握ってくださいね。

繰り返しになりますが「ブレーキブラケットをぐるっと囲むように」握ることです。右手側はどうしてもシフトチェンジで忙しいので、左手側だけでもしっかり握ることを忘れないで!

上ハンドルを握る(OK!)

ヒルクライムで、または見通しのよいサイクリングロードで、上ハンドル(トップ部分)を握って疾走する…なんとも気持ちのよい瞬間!

上ハンドルを握るときも、「ハンドルをぐるっと囲むように」握ることが大切です。

個人的なコツとしては「親指の先端をぐっと前に向けるように」握ると、サドルの上でお尻が安定しますよ。(気がするだけかもですが。詳しくはお店で聞いてくださ~い(^^))

上ハンドルを握る(NG!)

ハンドルバーの外径が太かったり、バーテープ(グリップテープ)が分厚すぎたりすると、こうなりがちな気がします…。ヒルクライムでも意外と路面からの衝撃がありますからね。くれぐれも手がすっぽ抜けないように!

下ハンドルを握る

ここまでお読みの方は、すでにポイントにお気づきかもしれませんね。下ハンドル(ドロップ部分)を握るときも、親指を使ってしっかりとバーを包むように握ることが大切です。

力は入れすぎず、かといって抜きすぎず。ハンドルから手がすっぽ抜けないように!

ブレーキレバーに指が届かない!? そんなときは

よく頂く質問として「ブレーキレバーの位置が遠すぎて、思うようにブレーキ操作ができない」ということがあります。

走り方や好みでセッティングが大きく変わってきます。バイクを納車後にしばらく走ってみて、気になったらお店でお声がけください。リーチ調整のお手伝いをします。(もちろん、納車のときでもOKですよ!)

だいたいこの辺りに、調整用の「リーチアジャストボルト」が隠されています!(モデルによって異なりますので、点検のときに聞いてみてください。)

調整する前

例えば、第一関節でブレーキレバーを握れる状態。

指をピンと伸ばした状態になるので、頻繁なブレーキ操作や長時間のブレーキングで力が入りにくく、また疲れやすいです。

調整した後

目安としては、第一関節と第二関節の中間くらいでブレーキレバーに指が届く状態。

レバーを引きたいときにすっと指に力が入ります。これなら安心!

レバーリーチの調整をしたらブレーキのカラ引き量も一緒に調整しましょう。そうでないとカックンブレーキになっちゃいます。

グローブも気にしてみよう!

しっかりとハンドルを握るため、サイクリング用グローブをおススメしています。

指の曲がりになじむ立体成形。乾きが早い速乾素材。滑りにくい手のひら部分。疲労を押さえるパッドの存在。「サイクリング用グローブでなければダメなんです(キッパリ)!」

手の小さめな方はゲルパッドが薄めのグローブを選ばれるとよいかもしれません。分厚すぎるパッドのグローブは、時にハンドルバーを握りにくいときがあります。

写真はMTB用のフルフィンガーグローブ。パッドが少なく、滑りにくく、ダイレクトな操作感でゴキゲンです(^^)


早速、次回のライディングで意識してもらえると嬉しいです。

次回はクロスバイクのフラットハンドルについて書いてみようと思います。

それでは Have a good ride !!