自転車の魅力はその手軽さ。まずは深く考えずに近所を一巡りしてみましょう。いつも通い慣れた道や、かつての通学ルートをスポーツサイクルで走ってみると、そのスピード感や流れる風景の違いにきっと感動することでしょう!季節の移り変わりや、風をダイレクトに感じながら自分の力だけで走る感覚は、クルマや電車では決して味わえません!
目的地を作ってある程度まとまった距離を走りきることで、最後まで走りきれたという達成感が得られます。「次どこに走りに行こうか?」「もっと早く快適に走る方法を自分なりに探してみよう!」そんな気持ちになれたら自転車は一層楽しくなります。
自転車の機動力を生かして、目的地を決めずに思いつくがままに走るのも、スポーツサイクルの楽しみ方の一つです。自転車を使って散歩することを「ポタリング」と呼び、特に自転車に乗り出し始めた方には一度試していただきたい遊び方です。
自転車は一人で始められる気軽なスポーツです。自分の思うがままに気軽に走れるのも魅力ですが、いざ遠出したりレースイベントに参加してみると、わからないことや心細いことが出てきたりしますよね?一人で出来ないことは、みんなの力を借りて解決しましょう!
走り方に疑問が出てきたり、周りの人がどんなふうに自転車を楽しんでいるのか興味を持ったら、ぜひイベントに参加してみましょう。自転車向けのサイクルイベントは、様々な種類が開催されています。
いっぱい自転車で走ったぶん、お腹が空きますね!自転車の機動力を活かして、おしゃれなカフェから地元の人しか知らない穴場まで足を巡らせて下さい!消費したカロリー以上に食べちゃうかも!?
自転車の操作方法にも慣れ、パンクなどのトラブルにも対処できるようになったら、それは一人前の自転車乗りの証です!今まで車でしか行ったことがなかった場所まで、少し足を伸ばしてみるのはいかがですか?
50キロ前後の距離を難なく走破できるようになった、ぜひ挑戦していただきたいのが「ロングライド」、つまり長距離を時間をかけて走破するツーリングです。大台の「100km」もしくは「100マイル」(約160km)ぐらいが達成しがいのある目標になると思います。特に100マイル走は「センチュリー」と呼ばれ、ロングライドの代名詞です。順位や時間に縛られず、完走を目標に走ってみましょう!
長距離を走るのならスピードメーターを取り付けたほうが良いでしょう。なかでも走行データを細かく記録できる「サイクルコンピューター」(サイコン)は、標高やGPSを基にした位置データなどを記録できる物もあるので、前回の走行記録を確認したり、初めて訪れる場所の地図を記録しておくことができます。月間走行距離や獲得標高などを細かくチェックしたいのならぜひ自転車に装着しましょう。
スポーツサイクルの乗り方をある程度マスターしてきたなら、今度は実際のレースに参加して他の人と競争をしてみましょう!オンライン上の他の人の記録を塗り替えたり、自分自身の記録と戦うことでは得られない経験になります。、また違った角度から自分の走りを見つめ直し、新たな走り方を習得する機会になるかもしれません。
体力、筋力、そしてきつい場面を我慢できる精神力。この全てでもって走破するヒルクライムレースは確かな達成感と自身の次への課題を与えてくれる最高のレースです。ただひたすら頂を目指す単純なレースのように見えて、己の技能やレース展開に応じたペース配分など、経験や知識も重要となってくる奥の深い競技です。
また、圧倒的スケールの山嶺を舞台としたコースでは、大変ながらも自然に山へと足を運びたくなるくらい夢中にさせてくれる魅力があります。
シクロクロス(cyclocross)は、ロードバイクがシーズンオフとなる冬季のヨーロッパで、シーズンインまでの間選手がコンディションを保つために荒れた路面や休耕地を走った練習法を、そのまま競技にしたと言われています。複雑な駆け引きが戦術面で重要な役割を果たしているロードレースに比べ、シクロクロスは選手自身の能力が結果を左右する、大変ピュアな個人種目です。周回距離が短く、開けた場所で開催されることが多いので、観戦する側からみると競技展開がわかりやすくのが、近年人気の理由の一つです。
自転車の他に、水泳と長距離走の3種目を一人のアスリートが連続して行う耐久競技がトライアスロンです。最も競技距離の長い「アイアンマンディスタンス」は、合計約226km(!)を制限時間17時間以内に走破しタイムを競うもので、究極まで自分を追い込む過酷なレースです。ですが、自転車と長距離走の2種目で構成する「デュアスロン」や、距離を1/4まで縮めた「ショートディスタンス」(オリンピックディスタンス)も日本全国で開催されているので、決してハードルは高くないです。
未舗装路を走るマウンテンバイクのレースは、世界的に見るとロードバイクに負けないくらい人気の競技です。アップダウンのある周回路でタイムを競う「クロスカントリー」(XC)は、オリンピック競技種目でもあり、体力とテクニックの両方が求められる高難易度の競技です。ですが地方で開催される小規模なレースの多くは、大変和やかな雰囲気で、家族連れで参加される方がとても多いです。XCの他にも、下り基調のコースを走る「マウンテンバイクエンデューロ」などもあります。
タイムや着順を競うレースの他に、周回数を競う耐久レース(エンデュランスレース)と呼ばれるものもあります。自動車競技用のコースを貸し切って開催される「サーキットエンデューロ」が特に人気です。2~8時間を個人だけではなくチームで走者を交代しながら走れるので、仲間や家族の団結力が試されますよ!
ロングツーリング、レースだけが自転車の楽しみではありません。新しいギアパーツ・ホイールを買って自身のバイクをアップグレードし、改造する楽しみもあります!もちろん、純正でついているパーツも悪いものではありません。しかしコンポーネントや細部のパーツまでこだわることにより、今まで以上にバイクへの愛着がわき、さらに良い走りをしてくれるようになります。
走りの質が一番変わるのは足回りのパーツである、タイヤ・ホイールです。ホイールが軽く、回転性能も上がると今までとは全く別の乗り物のような感覚がするほど走りが変わってくれます。またタイヤは、転がりの良さや耐パンク性能の良さに加え、カラフルなものもあるので、ガラッとバイクの印象を変えてみるのも面白いですよ。
変速機などの駆動系のパーツをコンポ(グループセット)と大まかに呼びます。グレードが上がるごとに段数や変速性能が変わっていき、場面ごとの細かい適正ギアの選択ができるのに加え、スムーズな変速をもたらしくてくれます。重量も軽くなるので、ホイールなどと合わせてアップグレードしていき、劇的な軽量化を目指すのも良いかもしれませんね!
ここまでご紹介した以外にも、スポーツサイクルを楽しむ方法はまだまだあります。オンザロードのスタッフが、自転車を使って日々の生活に彩りを添えたり、日常の何気ない風景を楽しんだりする方法をご紹介いたします!
渋滞や満員電車を逃れ、季節の移ろいや景色の変化を肌で感じながら自転車に乗ると、心まで爽快になります。さらに定期代やガソリン代まで節約できるので、経済的な上に環境にも優しい!普段のルートから外れてちょっと寄り道をすれば、新たな発見があるかもしれませんよ。
健康のために運動をしたいけど、時間がなかったり、新たにスポーツに挑戦するのには不安に覚える方も多いかもしれません。自転車の良いところはその「気軽さ」です。家に帰ってきてから、ほんの30分だけ自転車に乗れれば、心地よい汗とともに快眠に誘ってくれることでしょう。