SRAM NXの11段変速リアディレイラー

スポーツバイクのブレーキやギアは、総じてコンポーネント(コンポ)またはグループセットと呼ばれます。各メーカーごとに価格に応じて様々なグレードが設定されていて、その性能も様々です。コンポーネントのアップグレードしたり、サイズを変更することで自分なりにカスタムすることができますが、「上位グレードは高価なんじゃないかな?」とか、「何をどう変えたらいいんだろう?」と思われるのではないでしょうか。

今回は身近で簡単なコンポのアップグレードから、パーツ全体の交換まで含めてご紹介します。

クロスバイクの代表的なカスタム ~Vブレーキ~

クロスバイクは、スポーツバイクビギナーの人や通勤・通学などの普段使いで使いたいという人が多いので、普及向けのグレードのブレーキが装着されています。普通に使う分には特に問題ないけれども出来ればもう少し効いてほしい、とお考えの方もいるのではないでしょうか。

TREK FXシリーズのVブレーキ

TREKの代表的なクロスバイクシリーズの「FX シリーズ」のリムブレーキモデルでは、シマノ・XTシリーズの「BR-T780」にアップグレードするのがおすすめです。シマノのトレッキングバイク(クロスバイク)向けのコンポーネントの中でも最上位グレードのブレーキですので、耐久性・制動力やコントロール性については言うことなしの性能です。

BR-T780

ブレーキのシューがカートリッジ式で交換が簡単なのもポイントが高いです。ブレーキシュー交換やオーバーホールのタイミングで交換するのが特におすすめです。

ロードバイクのカスタム

ロードバイクのコンポーネントだと、シマノの「105」からがオススメという話でよく聞くのではないでしょうか。確かに105からリヤのギヤが11速になり、ブレーキ形状や変速機の形なども、最高峰のデュラエースを彷彿とさせます。この105グレードからは性能と価格のバランスがよく、所有欲も満たしてくれるかと思いますので、まずおすすめしたいアップグレードです。

シマノの105

自分の自転車のギアをアップグレードするには、まず何段のギアが付いていて、クランクやスプロケットの歯数はどうなのか、またクランクの長さはどのくらいなのか、そして使っているホイールは11段に対応しているかなど、最初から付いているコンポの仕様に注意をする必要があります。

実際に11速のギアに変えるとどうなるの?

ヒルクライム

11速化すると、ギアとギアの段差が少なくなるので、脚への負担が少なくなります。

例えば、ギアチェンジしたら重くなりすぎてしまいケイデンスが低くなりペダルを回すのが辛くなる。逆にひとつ軽いギアにしたら、ケイデンスが高くなりすぎてしまって疲れる、という経験したことがありませんか?これは、ギアとギアの歯数の差が大きくなるのが原因です。その差を少なくしてくれるのが11速のメリットです。

すでに11速なら、電動化という選択肢も

今回紹介した11速のコンポの中には、バッテリとモーターを使用した電動タイプもあります。スイッチを押すだけでフロントもリヤも瞬時に変速してくれるので、レースやロングライドを問わず、あらゆるライダ-にストレスフリーの確実な変速を約束してくれます。

SRAM RED eTAP

代表的な電動コンポだとシマノの「Di2」が一般的で、105よりも上位のグレードの「ULTEGRA」(アルテグラ)や「DURA-ACE」(デュラエース)に設定があります。シマノは有線タイプのシステムですが、SRAMの「eTAP」に代表されるように、メーカーによっては無線変速などを採用しているものもあります。

電動化することで、少ない動作で変速してくれるので、冬場の厚手のグローブなどをしている時などには、感動を覚えるほどでの操作感が得られます!

カスタムで自分だけの1台を

エモンダSLRのP1フレーム

コンポーネントのカスタム編いかがだったでしょうか?
今回は主にブレーキ制動や、変速性能に関する部分のカスタムを紹介させていただきましたが、見た目の部分のカスタムもまだまだ数え切れないほどあります。バイク全体を一変させてしまうカスタムから、1ヶ所ずつ変えていくカスタムがあるかと思いますが、自分が求める性能を引き出したりより長所を伸ばすことができるのでオススメです!